ここから本文です

越境入学、意見公募で賛否 三重県教委が結果公表、3月にも新制度決定

1/13(土) 11:00配信

伊勢新聞

 三重県外の生徒が県教委の規則に反して県内の県立高校に越境入学していた問題で、県教委は12日、保護者の転居を伴わない越境入学を認める新制度に対するパブリックコメント(意見公募)の結果を、県立高校入学者選抜制度検討会(山田康彦会長、12人)に示した。「学校や競技力の活性化につながる」などと賛成する意見や安全確保の徹底を求める意見が多くを占める一方で、「ルール違反を追認するものだ」と新制度に反対する意見もあった。検討会は意見公募の結果を踏まえ、新制度に生徒の安全確保に関する具体的な対応を追記することで合意。県教委は3月にも新制度の適用を決定し、平成31年度の入学者から適用する方針。

 意見公募は昨年11月28日から1カ月間、インターネットを通じて実施。県外からの入学や新制度への意見を求めた。57人が回答し、162件の意見が寄せられた。対象は県民に限っていないため、県外からの意見も含まれている。

 結果では「他の生徒に好影響を及ぼし、生徒の成長や学校の活性化につながる」「学校を存続させて地域を活性化するために必要」などと、新制度を歓迎する声が多かった。保護者の転居を伴わない生徒への安全を確保するよう求める声も多かった。

 ただ、「部活動の勧誘が激しくなり、何か不正が行われるのでは」「県立高校を他県の中学生に対する広告塔の役割をさせてはいけない」「住民税を払っていない人を優遇する必要はない」などと、保護者の転居を伴わない越境入学に反対する意見も相次いだ。

 県教委はこの日の検討会で、意見公募の結果を踏まえた新制度の修正案を合わせて提示。保証人と学校の連携や学校による家庭訪問など、安全確保に向けた具体的な対応を追記した。新制度の適用を検討する対象校は従来通り25校としている。

 検討会の合意を受け、県教委は近く25校に対して保護者の転居を伴わない県外の生徒を受け入れることが可能かどうかを聞き取る。3月に開かれる検討会が実施校を最終確認した上で、県教委が新制度の適用や実施校を正式に決定する見通し。

 一方、この日の検討会では意見公募で上がっていた新制度への賛否について、委員から意見は上がらなかった。県外から入学した生徒の安全確保に対する責任や、再募集にも新制度を適用するかどうかなどの議論が中心だった。

 また、県教委事務局は意見公募の結果を公表する機会を事前に設けず、この日の検討会で結果と同時に修正案を示した。県教委高校教育課は「意見公募では新制度に賛成する意見が多かった。全体像を捉えて修正案を作成した」としている。

伊勢新聞

最終更新:1/13(土) 11:00
伊勢新聞