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ヘルシー「ジャンクフード」って何だ! ポテチやカップ麺で健康増進!?

1/13(土) 11:03配信

産経新聞

 ポテトチップスにカップ麺…。「高カロリーで低栄養」との悪評高いジャンクフードが健康食に宗旨変え!? 美容意識の高い女性を取り込んでいる。食品大手のコラボから海外進出を図る若者ベンチャーまで、新春にヒットの芽が顔を出した。(重松明子、写真も)

 封を開けたら最後。空の袋を手に激しい罪悪感に襲われるポテトチップス(ポテチ)。でも、これなら大丈夫かも? 量もカロリーも通常の約半分。全部食べてもおにぎり1個ほどの204キロカロリーに抑えられ、何より、1日推奨量のプラズマ乳酸菌1000億個を摂取したことになるという。

 カルビーが昨秋発売したコンビニエンスストア専用商品「ぽいっと!」(40グラム、150円)は、業界初の乳酸菌配合ポテチ。4000億円規模で横ばいが続くスナック菓子市場の伸び悩みの要因、健康美容意識の高まりを逆手に取った商品だ。同社マーケティング本部の山本千夏さん(35)は「20~30代女性をコアターゲットに健康的な付加価値商品を模索していた」。そんななか、「体内の免疫機能を活性化し、侵入したウイルスを攻撃する」というプラズマ乳酸菌の研究を進めるキリンからコラボの声がかかった。

 「ヨーグルトだけでなく手軽なスナック菓子にも広げて、より多くの方に摂取してほしいと考えた」とキリン事業創造部の倉内夕子さん(45)。開発に1年あまりを要し、乳酸菌のフレーバーを生かしたその味は…。

 パリッと香ばしいジャガイモの風味にほのかなサワー感が漂う、ワインにも合いそうな大人のテイスト。輪切りのイモが微妙に折りたたまれ、小ぶりに揚がっている。

 「女性の平均口幅4・5センチ内に収まる設計。職場で食べても目立たず、恥ずかしくない」と山本さんは胸を張った。パッケージも上品で、購入者の6割以上が男性というスナック菓子にあって、ぽいっと!は女性が多い。

      ◇

 「毎日食べる主食に必要な栄養素が全て入っていれば誰もが簡単に健康になれて、健康寿命を延ばすという社会課題の解決にもつながる」

 注目のベンチャー「ベースフード」(東京都目黒区)の橋本舜社長(29)が熱く語った。

 彼が開発したベースパスタは、厚生労働省が推奨する、ビタミン、ミネラルなど31の栄養素の必要量1食分を1麺でまかなえる「完全栄養食」。カロリーは小麦麺の3割オフ。チアシードや昆布が練り込まれ、やや弾力のある歯応えを感じる。

 大学卒業後IT企業に就職し、バランスの悪い外食で体調を崩しやすくなったことから、「食は重要な社会インフラ」と考えるようになり起業を決意した。

 昨年4月末に自社ホームページで通販(5食入り初回1950円など)を始めると、毎月、前月比1・5倍のペースで売り上げが伸び、現在は1カ月間で1万5000食を販売。「このペースなら今年中に月10万食、来年には月100万食規模を達成できる」

 強気の理由のひとつがこのほど開発したカップ麺タイプ。4月には大手コンビニエンスストアで販売が始まる計画だ。「職場でも食べたいと、ユーザーから強い要望がある」と橋本社長。メード・イン・ジャパンの健康食として、今春は米国西海外にも拠点を広げるという。

 日清食品「カップヌードル ナイス」は通常のカップヌードルに比べて脂質半分、糖質4割オフ、178キロカロリーで食物繊維はレタス約4個分という“ヘルシー”ぶり。昨年、発売39日目で1000万食販売を突破。宣伝文句はズバリ「罪悪感ないス!」だ。

 これでもう「ジャンク(がらくた)」とは呼ばせない?

最終更新:1/13(土) 11:03
産経新聞