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サムライ文化で外国客呼び込め 若松で新事業、観光に武道体験

1/13(土) 10:09配信

福島民報

 福島県会津若松市で海外の武道ファンを呼び込み、観光振興につなげる取り組みが始まった。東山温泉観光協会が企画し、市内の剣道、なぎなた、弓道の各団体が受け入れ先となって礼儀作法から基本技術まで指導する。市国際交流協会のメンバーが通訳を務める。戊辰戦争から150年の節目に合わせ、会津の「サムライ文化」をアピールし、新たな誘客を目指す。

 東山温泉観光協会が始めた海外の武道ファンの誘客事業には、剣道の会津白虎剣士会、会津なぎなた連盟、弓道の体験設備を持つ会津藩校日新館、会津若松観光ビューローなどが協力している。
 インターネットを通じ、外国人向けに会津若松市内で武道を体験する旅行商品を売り出しており、海外でも特に日本武道のファンが多いフランス、スペインなど欧州からの誘客を目指している。事業をPRするチラシを製作し、市内の観光施設で外国人に配る。
 ツアーでは、鶴ケ城に隣接する武徳殿で剣道の精神を学び、竹刀を握り素振りを体験する。市内の体育館でなぎなたの礼儀作法や素振りを教わる。会津藩校日新館で弓道の弓の引き方について指導を受け、試射をする。
 一方、通訳を務める市国際交流協会のメンバーは、礼節や体の動きを外国人に分かりやすく伝えるため、武道に関する研修を積んでいる。昨年末には武徳殿で、会津白虎剣士会の会員から竹刀の握り方や素振りの仕方などを学んだ。
 事業は県の「インバウンド加速化パッケージ事業」に採択され、企画費として約784万円の補助を受けた。
 東山温泉観光協会によると、日本武道や武士の文化に関心を寄せる海外からの宿泊客は少なくないという。東京・浅草と南会津町を結ぶ東武鉄道の新型特急「リバティ会津」の運行が昨年、始まったことを受け、外国人観光客のさらなる取り込みを目指そうと、「サムライ文化」をアピールする取り組みを始めた。
 東山温泉観光協会の平賀茂美副会長(62)は「外国人に会津の心、武士の魂に触れてほしい。温泉街への宿泊にもつなげていきたい」と構想を描いている。市国際交流協会の小林真司事務局長(58)は「会津の精神文化を外国人に説明すると喜んでくれる。海外との交流の輪を広げたい」と話している。

福島民報社

最終更新:1/13(土) 10:09
福島民報