ここから本文です

近年の秋サケ不漁 知床沖の海水温上昇が原因?

1/13(土) 7:01配信

北海道新聞

「関門」となって幼魚の移動が困難に 北大グループ解明

 2010年以降、知床北部沖で夏の海水温が上昇している影響で、道内の河川で生まれた秋サケ(シロザケ)の幼魚が、オホーツク海沖合に移動しにくくなっていることが、北大の帰山(かえりやま)雅秀特任教授(魚類生態学)らの研究で分かった。オホーツク海沖合は幼魚の成長に重要な場所とされており、高水温が「関門」となって生存率を低下させ、秋サケの近年の不漁を招いている可能性が高いという。

【動画】母なる川にサケ帰る 斜里<ドローン撮影>

 秋サケは冬に道内各地のふ化場や河川で生まれて春に川を下る。日本海側、太平洋側の群れはいずれも7月に知床北部沖を経由し、適水温で海流も穏やかなオホーツク海沖合に移動して育つ。その後、太平洋北西部などを回り、3、4年ほどで生まれた河川に戻る。

 帰山特任教授は、不漁の原因は長期的な海洋環境の変化によるプランクトンの減少など複数あると指摘。海水温上昇については「ふ化場で稚魚を早く放流するなど、適水温を超える前にオホーツク海の沖合へ移動できる手法を確立すれば対応は可能。水温の変化などへの適応力が高い野生魚を残す取り組みも必要だ」と話す。

北海道新聞社

最終更新:1/13(土) 7:01
北海道新聞