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「十勝暮らし」漫画で紹介 週刊サンデー連載 横山裕二さん 野菜育ててカレー作り

1/13(土) 10:39配信

十勝毎日新聞 電子版

 自ら育てた野菜で日本一のカレーを作る-。そんな目的を達成しようと、漫画家の横山裕二さん(40)が昨年12月に東京から十勝に移住し、週刊少年サンデー(小学館)で「十勝ひとりぼっち農園」を毎週連載している。「知らないことだらけ」という十勝での生活で感じたことをコミカルな漫画で発信。移住して1カ月がたち、横山さんは「まちのことを知って読者に笑ってもらえる漫画を描きたい」と意気込んでいる。(高津祐也)

 横山さんは、同雑誌で人気漫画家にインタビューして制作秘話などを紹介する漫画「サンデー非科学研究所」を連載していた。昨年11月下旬にスタートした新連載の「十勝-」は、編集長から「お世話になった人たちに日本一のカレーでもてなすのだ」と指令を受けるシーンから始まり、主人公の横山さんが「農園長」として登場する。

 「基本的に面白そうだと思った」と横山さん。野菜を栽培する土地探しから始まり、昨年12月に帯広に引っ越した。「夏場だけ帯広で暮らすことも考えたが十勝での生活を漫画で描いたら楽しいと思った」。漫画では、ばん馬の大きさに驚いたり、無殺菌牛乳のおいしさに感動するシーンも。高橋まんじゅう屋(帯広)の大判焼きや、共働学舎(新得)のチーズなど十勝の名物も登場する。

 ただ土地探しは難航した。農地を借りるには農地法に基づく農業委員会の許可などが必要で、「レンタル農園のようなもので簡単に土地を借りられると本気で思っていた。意外と難しいと初めて知った」と話す。最終的には、音更町内の市街化調整区域の土地を購入して家庭菜園をすることに。漫画ではここに至るまでの横山さんと編集長とのやりとりが面白おかしく描かれている。

 十勝には、全国各地の書店を巡る企画や、幕別町出身の漫画家荒川弘さんの同行取材で訪れたことがあった。移住してみて「冬の景色は夏と違い、畑が全て雪に覆われて格好いいと感動した。食べ物も素材が違っておいしい」と笑顔。東京とは一変した生活環境に自身のツイッターでは「マイナスの気温で洗濯物は乾くの?」「雪が降った日は暖かい」など、日々の疑問や感じたことを投稿している。

 ただ「友達が1人もいないことが悩み」と苦笑い。農業の知識も身に付けなくてはならないため、「まずは知り合いを増やして、農業に詳しい人からアドバイスをもらいたい」。今後、漫画のサポートをするアシスタントも雇うという。

<よこやま・ゆうじ>
 山口県出身。小学生のときに「キャプテン翼」の影響を受けて漫画家を志す。「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に作品を投稿し29歳でデビュー。趣味は自転車、読書、映画鑑賞など。

十勝毎日新聞