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復興との関わりなど模索 3.11後の「コミュニティ事典」、関心集める

1/13(土) 16:50配信

石巻かほく メディア猫の目

 コミュニティに関する総合事典が関心を集めている。昨年、春風社(横浜市)が刊行した「コミュニティ事典」である。

 東日本大震災(3.11)以後、改めて注目されている公共性、共同性としてのコミュニティを問い直す。過去・現在から未来に向けて、コミュニティあるべき姿を模索した画期的な大事典である。

 事典は、15の大項目から成り立っている。「コミュニティの思想と歴史」に始まり、まちづくりや福祉、ボランティアやNPO、安全・安心、災害・復興との関わりなど、多角的・総合的にコミュニティを考察。さらに欧米やアジアのコミュニティも紹介している。

 例えば、「災害復興とコミュニティワーク」の項目ではコミュニティワークについて解説。「地域住民たちや団体などのネットワーク化、必要な情報をお互いが得て連絡調整ができるようにサポートする」必要性を指摘。被災地で課題になっているコミュニティ再生への指針を示す1冊だ。

 執筆者は284人に上り、コミュニティに関する「専門知」「実践知」の集大成と言える。自治体別「コミュニティ・防災担当窓口」一覧など資料編も充実している。

 春風社の担当は「千年に一度と言われた3.11以後、時代と社会を読み解く鍵となっている『コミュニティ』。今、コミュニティを論じることは国の『かたち』を示すことである。この事典はまさに現代社会論であり、世界の今を読み解くテキストである」と語る。

 定価は2万5000円(税別)。A5判、1168ページ。連絡先は045(261)3168。