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患者が自分のカルテを管理する時代がやって来る!

1/13(土) 12:55配信

ニュースイッチ

治療への積極的な参加を促す

 情報通信技術を活用し、一人ひとりに最適な健康管理や診療を提供しようとする動きが出てきた。

 厚生労働省は2017年1月、省内に「データヘルス改革推進本部」を設置した。20年度には、健康・医療・介護のビッグデータを連結した「保健医療データプラットフォーム」の本格稼働を予定するなど、環境整備が進む。

 一方、患者自身が医療情報を手軽に閲覧できる仕組みを整えようとする企業の取り組みもある。

 メディカル・データ・ビジョンは、患者自身のカルテ情報を管理・閲覧できるウェブサービス「カルテコ」を運用する。傷病名、検査結果、処置情報、処方情報といった診療情報の一部を管理・閲覧できる。カルテコの病院向けの仕組みである「CADA―BOX」を導入する病院を受診した患者であれば、無償で利用することが可能だ。

 17年12月には、カルテコ上でコンピューター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴断層撮影装置(MRI)などによる診療・医用データなどのデジタル画像データを通信・保存する際の方法を定めた国際標準規格「DICOM」の医用画像を閲覧できるサービスを開始した。

 業務提携を結んでいるテクマトリックスの画像などの医療情報を安全に保管、活用、共有できるクラウドサービス「ノボリ」と連携することで実現したものだ。

 新たな機能により、患者にとっては「診断画像の変化を時系列に確認したり、急な受診時にかかりつけではない医師と共有したりすることができる」(メディカル・データ・ビジョン)という。

 一方、医師や病院側にとっても、より深いインフォームドコンセント(十分な説明と同意)により、患者への理解を深めたり、治療への積極的な参加を促したりする点でメリットがある。

 患者が気軽に医療情報へアクセスできるツールとしても、今後の普及に期待が持てそうだ。

日刊工業新聞第ニ産業部・浅海宏規

最終更新:1/13(土) 12:55
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