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踊りでつながる心の絆 新成人らが芦刈音頭 小城市

1/13(土) 16:18配信

佐賀新聞

 小城市芦刈町の文化や自然を歌った「芦刈音頭」。同町であった成人式で、新成人約43人が芦刈音頭の音色に合わせ踊り、二十歳の門出を盛り上げた。これまでの成人式では、芦刈町の有志などでつくる「芦刈音頭保存会」が踊るステージを新成人が会場から眺めるだけで、保存会と一緒になって踊ったのは初めて。背景には、音頭の普及を目指す保存会の活動が実を結び始めていることがある。

 7日、小城市の芦刈地域交流センター「あしぱる」であった成人式。終了後に成人式の企画運営委員らの呼び掛けで、会場近くの芦刈公民館に場所を移し、新成人と保存会のメンバーの計約60人が10分間ほど手拍子をしながら芦刈音頭を踊り、成人を祝った。

 芦刈音頭は1986年、旧芦刈町の町制20周年を記念して作られた。有明海や面浮立など町の風物を盛り込み、夏祭りや集会などで歌われていた。ただ、10年以上前から歌われる機会が少なくなったという。町村合併などで、町に目立ったものがなくなっていることを心配した保存会の森永廣江会長(80)が、町の活性化に役立てようと、2009年に保存会を発足させ、再興を目指している。

 発足を機に同保存会は10年ほど前から、年に1回ほど町内の幼稚園、小学校、中学校などに出向き、芦刈音頭を継承していった。その世代が現在、新成人を迎え始めている。

 音頭の作詞や作曲、歌い手、振り付けは、全て当時の芦刈町民が担当したという。同保存会の森永会長は「音頭は芦刈の自慢。若い人たちの間でも、郷土愛が芽生えてきたかなと感じている。芦刈町を離れることがあっても、音頭を思い出して心の支えにしてほしい」と話す。

 音頭のキャッチフレーズは“踊りでつながる心の絆”。森永会長は「町民がつながるきっかけにしてほしい」と願っている。

最終更新:1/13(土) 16:18
佐賀新聞