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佐賀市民会館閉館 代替会場確保に四苦八苦

1/13(土) 11:48配信

佐賀新聞

 2016年3月末に佐賀市民会館(水ケ江1丁目)が閉館したことを巡り、利用していた35団体の約3割に当たる12団体が会場確保に苦労していることが、市教育委員会の調査で分かった。閉館後、他の市内文化施設が混み合う影響も出ており、市文化会館の利用率は過去最高を記録した。卒業生が参加する高校吹奏楽部の演奏会を4月に実施した事例もあった。利用団体からは、日程調整で文化活動を優遇してほしいとの声も上がっている。

 市教委が16、17年にかけて市民会館閉館後の影響を調べた。市内の中学校吹奏楽部7団体、高校8団体、大学3団体、一般17団体に聞き取りしたところ、4団体は「市文化会館が取りにくくなっている」と指摘した。市担当者によると、文化会館で例年3月に開いていた定期演奏会を4月に開催した高校もあった。

 閉館後は、市文化会館や東与賀文化ホール、県立美術館ホールなど市内だけでなく、武雄市や小城市、福岡県久留米市や大川市の施設を代替として利用している状況も調査で明らかになった。4団体は「代替施設利用で費用が高くなった」と回答した。

 市内7施設の利用率は、市民会館閉館後にすべて増加した。16年度の文化会館中ホールは前年度比で7ポイント増の85%、東与賀文化ホールは17ポイント増の55・3%となった。市文化会館の利用率は1989年の開館以来、過去最高となっており、土日の中ホールは9割を超えている。空きがないため、平日利用が増えている。演劇主催団体・佐賀市民劇場は今年、年6回の定期公演のうち4回を平日で組むことになった。

 市文化振興課は、今回の調査を踏まえ、「すぐに建て替えが必要とは判断していないが、代替施設が不要という結論も出していない」とした上で「人口減社会であることや、県総合運動場アリーナができることなど状況をしばらく見守りたい」として、当面は静観する考えを示している。

 市民劇場の今田香世事務局長は「『佐賀市文化会館』という施設であり、芸術・文化活動や市内の団体を日程調整で優遇してほしい」と改善を求める。文化振興課は「文化会館が県の拠点施設となっている実態があるため、市内を優遇するのは現実的には難しい。芸術・文化活動の優遇は研究してみたい」としている。

 市民会館跡地は、民間が医療福祉施設を整備する。市は跡地約4800平方メートルのうち2800平方メートルを1億1300万円で売却した。施設は19年2月ごろに完成予定で、ミズ・溝上薬局が運営する。残りは市営駐車場として活用する。

最終更新:1/13(土) 11:48
佐賀新聞