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少年雑誌の名編集者・加藤謙一の企画展開幕/弘前

1/13(土) 12:16配信

Web東奥

 「少年倶楽部」「漫画少年」など子どもたちのための雑誌編集で一時代を画した、青森県弘前市出身の加藤謙一(1896~1975年)を紹介する企画展が12日、弘前市立郷土文学館で始まった。

 加藤は旧制弘前中学校(現弘前高校)、県師範学校(現弘前大学教育学部)卒。弘前で小学校教員を務めた後、21(大正10)年に講談社に入社。弘中の先輩に当たる作家佐藤紅緑の少年小説「あゝ玉杯に花うけて」などを掲載した「少年倶楽部」を最大75万部超の大雑誌に育て上げ、全国の子どもたちに絶大な影響を与えた。

 戦後の47(昭和22)年には自ら「漫画少年」を創刊。手塚治虫をはじめとしたそうそうたる作家を輩出したことで、同誌は漫画史の伝説的存在となった。

 企画展では、雑誌や付録、同じく加藤が手掛けた「講談社の絵本」、書簡や遺品、遺墨など約70点を展示するほかビデオも用意。「子どもは国の宝だ」という信念の下、教育的観点に立って質の高い娯楽を提供し続けた名編集者の軌跡をたどっている。

 初日の12日は、弘前ペンクラブの齋藤三千政会長が「弘高に赴任したことをきっかけに加藤の名を知り、そのイメージを追いかけ続け35年、きょうは感激している。全国、世界に発信する一つのきっかけになると期待している」とあいさつ。来館者たちは、同文学館の櫛引洋一企画研究専門官の解説を聞きながら、数々の展示品に興味深そうに見入っていた。

 企画展は12月28日まで。高校生以上100円、小中学生50円、市内の65歳以上や小中学生などは無料。

東奥日報社

最終更新:1/13(土) 12:16
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