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患者を寒夜のバス停に放置、動画拡散で病院謝罪 米

1/13(土) 16:57配信

CNN.co.jp

(CNN) 米東部メリーランド州ボルティモアの病院でこのほど、女性患者が病院から追い出され寒い夜のバス停に病院のガウンと靴下だけを身に着けた状態で取り残される出来事があった。この様子を撮影した動画がインターネットで拡散し、批判の声が高まっている。

動画では、警備員とみられる制服姿の4人が立ち去るなか、若い女性がひとりバス停に取り残されている。

撮影者の男性は、4人が誰も乗っていない車椅子を押していくのを追いかけ、「衣服を身に着けていない女性を外に残して立ち去るのか」「それはだめだ」と声を掛けた。これに対して1人は、事態の状況が招いたものだと答えている。

若い女性はほとんど言葉を発することなく、ぼう然とした様子で、泣き出す場面もある。撮影者は女性に対し、バス停のベンチに座るよう促している。女性が冷たいベンチに向かう間、その肌は薄いガウンを通じて外気にさらされた状態だ。

動画が撮影されたのは9日深夜か10日未明で、天気予報によれば同時間帯のボルティモアの気温はカ氏30度台(セ氏零下1.1~4.4度)だった。

男性は10日早朝にこの出来事についてフェイスブックに投稿、計4万回近く共有された。これに続く動画などでは、救急車を呼んで女性を乗せてもらったと説明し、女性は病院に戻ったとしている。

男性は地元の心理療法士で、女性が精神的な問題で「手に負えない」患者だった可能性もあり、制服姿の1人の返答はそれをにおわせるものだったとも述べた。ただ「精神上の問題を抱える患者が感じのいい人であることは期待できない。病気にかかっているのだから」「目の前で展開された思いやりのなさを見てうんざりした」とも語り、このような対応は「容認できない」と断じた。

今回の出来事が起きたのは、メリーランド大学医療センターの敷地の近く。同センターの最高経営責任者(CEO)は11日、患者とその家族に謝罪し、今回の件は「人間としての基本的な思いやり意識の低下」が原因だと述べた。

同センターはこれに先立ち声明で、事態を非常に深刻に受け止めていると説明。徹底調査を実施しており、適切な対応を検討中だと明らかにした。

最終更新:1/13(土) 17:00
CNN.co.jp