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<大相撲初場所>あとは勝負勘 稀勢の里、初日黒星

1/14(日) 20:53配信

毎日新聞

 大相撲初場所初日の14日、物言いの結果、敗れたことが分かると、稀勢の里は唇をかみしめた。だが、負け残りの控えでは苦笑いを浮かべる場面も。出場した土俵では昨年夏場所から4場所連続で初日黒星となったが、取り口にはかすかな光明が見えた。

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 先場所は突きに防戦一方で、なすすべなく敗れた貴景勝に対して、攻め込みはした。下から押してくる新小結の圧力に下がりもした。土俵際で得意の左からの強烈なおっつけで完全に横を向かせて形勢逆転。ただ詰めが甘く、突いた右手を手繰られて左肘が先に落ちてしまい、自らに上がった軍配も覆った。

 春場所で左胸付近を痛めてから4場所連続休場と苦しい土俵が続く。だがようやく、代名詞だった左の力強さが垣間見えた。相手の動きにある程度はついていき、下半身の安定感も出ている。土俵下で見ていた藤島審判長(元大関・武双山)は「出ては休んでいた去年に比べれば内容はいい。力強い立ち合いもしていた」と評価。貴景勝も「今場所は、たまたま逆転できただけ」と先場所までとはひと味違うところを感じ取る。

 稀勢の里自身も「明日しっかりやるだけ」と悲壮感はない。ただ、観戦した横綱審議委員会の北村正任委員長が「勝たないといけない」と話すのも横綱への厳しさだ。その務めを果たすには、失っている勝負勘を取り戻すしかない。【藤田健志】

最終更新:1/14(日) 21:38
毎日新聞