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「臭い・汚い・ダサい」喫煙者受難の時代 禁煙の価値をお金に換算、いくらになる?

1/14(日) 8:50配信

ファイナンシャルフィールド

近年、駅やレストラン、ビジネス街など、各所で禁煙区域が広がっています。喫煙場所は、限定的になるばかりか、その範囲も年々縮小しており、愛煙家の方々には暮らしにくい世の中になっています。この傾向は日本だけではなく、全世界的な潮流です。

ニューヨークやシンガポールのレストランでは、すべて全面禁煙です。タバコは明らかに健康を害すること、また自ら吸っていなくても喫煙者の煙を吸い込むだけの受動喫煙の悪影響なども知られているため、今後もこの潮流は強まるとものと考えられます。

愛煙家の皆様がいっそのこと禁煙をすると、どのような効果があり、その価値はいかほどなのでしょうか。

タバコそのものの価格

紙巻タバコの場合、JTが扱う商品は1箱10本入りで230円、20本入りだと460円程度です。海外と比較すると、ニューヨークでは、マルボロ1箱14ドル(約1,600円)、シンガポールでは、マルボロ1箱13シンガポールドル(約1,100円)など、日本はこれらの国々と比較をすれば安いと言えるのかもしれません。

しかし一日230円吸う場合は、30日で6,900円、半年で41,400円、一年で82,800円と見過ごすことができない金額になります。タバコの価格が高い国に住んでいれば、更にかなりの額を喫煙に投じていることになります。

喫煙者は減少傾向、今後も禁煙推進方向へ

厚生労働省国民健康栄養調査によれば、現在習慣的に喫煙している成人の割合(成人喫煙率)は、19.3%で、うち男性32.2%、女性8.2%、男女ともに10年間で減少傾向にあることが、上図からわかります。2012年6月に策定された厚生労働省の「がん対策推進基本計画」では、「2022年度までに成人喫煙率を12%とすること」が掲げられましたので、今後も更なる禁煙方向へと導かれることになります。

怖いのは肺がんだけではない

専門家の調査では、たばこを吸う人の肺がん発生率は、吸わない人に比べて、男性では4.5倍、女性では4.2倍高くなります。

更に、喫煙との因果関係は肺がんだけに留まりません。国立がんセンター 情報サービスセンターでは、「肺、口腔・咽頭、喉頭、鼻腔(びくう)・副鼻腔、食道、胃、肝臓、膵臓、膀胱および子宮頸(けい)部のがんについて、科学的根拠から喫煙とがんの因果関係が明らかになっている」としています。

同センターは、がんを予防するためには、たばこを吸わないことが最も効果的であるとしています。

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