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仕事と出産 減る卵子、妊活はいつから?

1/14(日) 8:20配信

大手小町(OTEKOMACHI)

卵子は毎月1000個減っていく

「大手小町」と読売新聞の医療情報サイト「ヨミドクター」がコラボしたイベント「どうする? 仕事と出産」(NTTドコモ「dヘルスケアパック」協賛)が昨年11月28日、東京・大手町のよみうり大手町小ホールで開かれました。第1部は産婦人科医の宋美玄(そん・みひょん)さんによる基調講演が行われました。その内容を紹介します。

講師:宋美玄さん(丸の内の森レディースクリニック院長)

「産む」と「働く」をテーマとしたまじめなお話ですが、聞いていただけたらと思います。

 晩婚化、晩産化がどんどん進んでいて、2011年には平均初産年齢が30歳を超えました。「最近の女性は働いて自分の好きなことばかりしているから、産むのが後回しになっている」というようなことを、年輩の男性などが言ったりします。ですが、それには不景気が続き、若いうちに家庭を持つのが難しいことが大きく影響しています。

 今の女性は、初潮が昔よりも早くなって12歳ぐらい。もっと早い人もたくさんいると思います。30歳を過ぎての妊娠が普通になってくると、初潮から子供を産むまでに20年ぐらい毎月生理があるのですね。そのために、妊娠しづらくなる、ということがあります。

 卵子というのは、女性がまだお母さんのおなかの中にいるときにつくられます。ですから、41歳の私の卵子は、今42歳なのですね。お母さんのおなかにいるときには700万個ぐらいあった卵子が、生まれるときには200万個ぐらいに減り、思春期ぐらいになると20万、30万個に減る。排卵は基本的に月に1個なのですけれども、アポトーシスという細胞の自殺があって、大体毎月1000個ずつぐらい卵子は減るのです。そして、閉経時にはゼロに近づく。年齢とともに卵子が年をとり、数も減るのですから、妊娠には不利なことです。

加齢とともに増える子宮内膜症

 もう一つは、子宮内膜症。皆さん聞いたことはありますか。女性の1割ぐらいは子宮内膜症と診断されているのですが、実際は、もっと多いのではないかと思います。子宮内膜症の有病率も、やはり年齢とともに増えるのです。これはどういうことかと言いますと、子宮の中に赤ちゃんを宿らせるクッションみたいな内膜という組織が、毎月排卵の後にできます。妊娠が成立しないと必要なくなって、下から出てくる。ですが、実は下からだけではなくて、90%以上の人が卵管へ毎回逆流しているのですね。そのせいで、この子宮内膜という組織もお腹の中に入り込み、入り込んだ先で毎月生理を起こす。これが子宮内膜症の原因です。

 初潮が来てから妊娠するまでに20年も毎月生理があると、どんどんおなかの中に血がたまっていって、卵巣にたまればチョコレート嚢腫のうしゅ、子宮の筋肉の中に入り込めば子宮腺筋症、腸などほかの表面につくと子宮内膜症になって、不妊の原因にもなります。ですから、「妊娠するのはしばらく先だわ」という方は、ピルを飲んで、この子宮内膜の発育を抑えると、年齢とともに妊娠しづらくなることが防げるのです。

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