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脳科学者が教える“不安”の克服法! 効果的な食べ物・行動は…

1/14(日) 8:00配信

TOKYO FM+

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「五洋ホールディングス presents SUNDAY BACK NINE」。1月14日(日)の放送は、脳科学者で医学博士の中野信子さんが登場。
スポーツ選手をはじめ多くの方が克服したい“不安”に打ち勝つ方法を教わりました。

◆イップスを治すカギは脳にあった!?

丸山:ゴルフをはじめスポーツ界には、“イップス(=精神的な原因などにより突如思い通りのプレイができなくなる症状)”という言葉があります。実は僕も、コースによって体が委縮してしまうことがあるんです。

中野:イップスは脳の構造にトリックがあります。多くの人は何か動作をするとき、意思決定をした後に運動機能に命令がいっていると思いがちですよね。でもこれは間違い。実は運動機能のほうが意思決定よりも先に活動しているんです。

丸山:それがわかっているということは、イップスを治すカギになるんですか?

中野:はい。イップスには、私たちの脳の中の「意思決定の領域」「運動機能の領域」「情動の領域」の3つが関連しているんですが、この3つの領域には優劣があります。「意思決定の領域」は進化の後のほうにできた領域で、脳の中心から遠い。そのため他の2つの領域に比べて力が弱いんです。それに比べて不安などを司る「情動の領域」は力が強い。そのため運動機能をコントロールするには、“意思”ではなく“情動”に働きかけることが重要なんです。

丸山:すごい勉強になります。ゴルファー的には一番聞きたい話です。この話で2回の放送が終わっちゃうかも……(笑)。

◆冷静さが求められるゴルフに必要なものとは?

丸山:僕の場合は、コースによってイップスの症状が出たり出なかったりします。「狭いな」とか「池がある」と思うと、一瞬フラッシュがたかれて、タイミングが1コマずつズレていく感じです。

中野:それはアドレナリンが出すぎている状態ですね。アドレナリンというのは、身体を活発に動かすようなときに必要な成分。ゴルフはどちらかと言うと“活発さ”よりも“冷静さ”が必要なスポーツですよね。

丸山:そうです。冷静でいなければならないのに、冷静になれない。

中野:そんなときは安心感ややる気の源になるセロトニンという物質が必要です。

丸山:セロトニン……。難しい言葉ですね……。

中野:実は日本人は、セロトニンが不足気味。ですので、食べ物で摂取するのがオススメです。一時的にセロトニンを増やしたいときは、ほっとするような甘い飲み物を飲むのもいいです。

◆丸山茂樹「自分のことをしげちゃんと呼びます」

中野:先ほども言った通り、「意思決定の領域」は脳の中心から遠い部分にあるので、不安を感じる「情動の領域」と綱引きをした場合、必ず負けてしまうんです。だから「怖い」と思う気持ちを意思の力で抑え込もうとすると、より「情動の領域」が活発になっちゃうんです。

丸山:それ、わかります。「いやだな」と思うほどダメになっていく感じ。

中野:だからこそ必要なのは、「情動の領域」の不安な気持ちに寄り添って、なだめてあげること。

丸山:自分に語りかけるってことですか?

中野:例えば小さいころに呼ばれていた名前で呼びかけるのもいいです。そうすると、「情動の領域」が「僕の不安をわかってくれた」と活動を抑えてくれます。

丸山:そんなに小さなことで解消するんですね……。明日ゴルフに行くので、1日中「しげちゃん、大丈夫か?」と呼びかけて歩きますね(笑)。先生の本を読んだら、春先にはスコアアップが期待できるかも。ぜひこの話、来週もお願いします!

(TOKYO FM「SUNDAY BACK NINE」より)

最終更新:1/14(日) 8:00
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