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お金のプロが解説 iDeCoやNISAで本当にトクしていますか?

1/14(日) 18:10配信

ファイナンシャルフィールド

iDeCo(個人型)確定拠出年金やNISAは、税制優遇を受けつつ資産形成ができる有利な手段です。しかし、せっかくその有利な手段を使っているのにもかかわらず、実際にはおトク部分がしっかり生かせていないケースも散見されます。なぜでしょうか?

せっかく優遇を受けた分はどこへ?

そもそもiDeCoやNISAは、税金が優遇される制度です。ところが、「”優遇された税金”はどこへ行っていますか?そして、年間いくらの税金がオトクになりましたか?」と聞かれても答えられる人ばかりではありません。せっかく”優遇された税金分”がしっかりとキープできていないケースが少なくないのです。

iDeCoの税金優遇で特に大きいのが、出した掛金が全額所得控除になる点です。この所得控除で受けた税金優遇分は、年末調整や確定申告で戻ってくることになります(※注)。

そして、その戻ってくる税金は、個人の指定された口座に振り込まれるか、もしくは年末調整ならば給与口座に振り込まれることが多いでしょう。

このときの口座が普段よく使う家計口座であったため、戻ってきた税金は家計のお金に紛れて、いつのまにか生活費などと一緒に使ってしまいましたという人も少なくありません。これでは、”確定拠出年金で税金の優遇を受けて老後資金準備”と思っていても、その税金優遇分が老後資金にまわらないばかりか、いつのまにか手元から消えてしまっているという現象も起こってしまいがちなのです。

《注》まだ少ないケースですが、「事業主払込」としてiDeCoの掛金を給与天引きにしている勤務先では、天引きの時点ですでに税金優遇分が勘案されています。

NISAの場合は?

一方で、iDeCoの税制優遇のうち「運用益の非課税部分」は、しっかりiDeCo口座内に残っていきますので、この点は安心です。

ところが、今度はNISAになると、ここが違います。NISAの場合、運用益すなわち運用対象を売却して得た利益や配当金は、証券会社の通常口座などへ非課税部分も含めて入金されます。

この証券会社の口座へと入金されたこれら非課税分も、しっかり今後の運用にまわっていけば問題ないわけですが、この入金分を運用以外で使ってしまっているという人はやはりせっかくの非課税部分が手もとに残らない結果となってしまいます。

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