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明治天皇、大宮氷川神社に行幸150年 博物館で特別展 絵巻に当時の様子、後の川越氷川神社・宮司が写生

1/14(日) 10:32配信

埼玉新聞

 1868(明治元)年10月に明治天皇が、埼玉県さいたま市大宮区の氷川神社に行幸してから150年を迎えたことを記念する特別展「明治天皇と氷川神社―行幸の軌跡」が2月12日まで、同区高鼻町の県立歴史と民俗の博物館で行われている。

 明治天皇は1868年10月27日に東京城(江戸城)を出発し、翌28日に氷川神社を参拝している。展示は、氷川神社の社宝や行幸を記録した資料から、明治天皇と行幸の足跡を紹介している。

 主な展示のうち「氷川神社行幸絵巻」は明治天皇が氷川神社を訪れた際の行列を描いた絵巻。天地約40センチ、左右12・3メートル。北足立郡木崎村(現さいたま市)出身で、後に川越氷川神社の宮司となる山田衛居(もりい)が行列を写生し、それを基に89(明治22)年に制作された。

 絵巻に描かれた行列の人数は総勢540人。屋根に鳳凰(ほうおう)の飾りがある天皇の乗り物「鳳輦(ほうれん)」を中心に、菊の御紋の旗を持つ人、洋装の鉄砲隊、鼓笛隊、馬上の大久保利通、中山忠能ら、随行したさまざまな人々が描かれている。

 明治政府の基本理念である祭政一致のため、氷川神社を武蔵国の鎮守と定める「氷川神社御親祭の詔」、明治天皇が乗用したとされる明治神宮所蔵の「大和鞍(くら)」、行幸の際に使用された玉座なども展示。通常は神庫に納められた氷川神社の神宝、50年ぶりに公開される明治天皇着用の装束、明治神宮などに伝わる明治天皇ゆかりの美術品も紹介されている。

 同館担当学芸員の中村陽平さんは「展示を通じ、150年前に大宮であった出来事、地域の歴史を知っていただければ」と話している。

 観覧料一般600円、高校生・学生300円、中学生以下と障害者手帳を持っている人と付き添い1人は無料。月曜休館(2月12日は開館)、時間は午前9時から午後4時半まで。

 問い合わせは、県立歴史と民俗の博物館(電話048・645・8171)へ。

最終更新:1/14(日) 10:32
埼玉新聞