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[大弦小弦]「ひーさよー」「寒い」。この数日、県内でこの・・・

1/14(日) 8:50配信

沖縄タイムス

 「ひーさよー」「寒い」。この数日、県内でこの種の言葉がたくさん口にされた。13日は太陽が顔を出し寒さも和らいだが、12日には各地で2年ぶりのあられが観測された

▼寒い日はみんなさっさと帰宅して、こたつでミカンを食べているに違いないと思いきや、そんな冬の定番イメージは一昔前のものになっているようだ。電気こたつの出荷台数が激減している

▼1990年に235万台出荷されていたこたつは2003年に28万台と約9割減。経産省の統計で04年以降は「そのほかの電気機器」に分類され、出荷台数さえ分からなくなった

▼家電量販店の中にはこたつがない店もあり、在庫がある所でも種類は少ない。14年の民間の調査では、使用した暖房器具でエアコンの7割に対し、こたつは3割弱。筆者の職場でも持っている人は少なかった。こたつ離れは着実に進んでいる

▼フローリングの増加など住宅事情の変化も大きい。家族みんなでテレビを囲むのではなく、手元のスマートフォンで動画を見るといった生活スタイルの「個室化」も大きな要因だろう

▼火鉢が家庭から消えたように、こたつもいずれアンティークショップで売られる「骨董品」になりそう。同じように家族だんらんが「失われた習慣」として語られる時代を想像してしまう。取り越し苦労だといいのだが。(玉城淳)

最終更新:1/14(日) 8:50
沖縄タイムス