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インフルエンザで死亡というニュース そんなに怖い病気なの?

1/19(金) 12:03配信

BuzzFeed Japan

インフルエンザによる死亡例のニュース

インフルエンザが全国的な流行ピークに向けて急増しています。そのような状況の中で、病院での集団発生での死亡例、インフルエンザに伴なう肺炎での死亡例、小さな子どもの脳症での死亡例などの、重症例についてのニュース報道も増えています。このような記事をみると、多くの人は不安になると思います。

その一方で、会社や学校、あるいは家族内でも、多くの人がインフルエンザに感染して、数日間を休むだけで元気に復帰しています。そんな様子をみていると、インフルエンザという感染症は怖くないという気もしてきます。

はたして、インフルエンザは怖い感染症なのでしょうか? それとも、たいしたことのない感染症なのでしょうか?

この問題を理解するためには、重症化してしまう原因、日本における流行状況など、インフルエンザのことを正しく知ることが必要となります。
【寄稿 今村顕史・都立駒込病院感染症科部長】

どのように重症化するのか?

インフルエンザは、特別な治療を行わなくても、多くの場合には自分の免疫によって治すことができるウイルス感染症です。しかし、稀に重症化してしまい、死亡の原因となってしまうことがあります。

それでは、インフルエンザに感染した人が、どのようにして重症化するのかを考えてみましょう。

インフルエンザのウイルスは、稀に肺炎や脳炎を起こすことがあります。そして、この「インフルエンザ肺炎」と「インフルエンザ脳症」は、重症化して死亡の原因となることがあります。特に、インフルエンザ脳炎は小さな子どもに発症しやすい合併症となっています。

また、高齢者を中心に起こりやすい合併症に、二次性の細菌性肺炎があります。これは、上記のインフルエンザウイルスが直接原因となる肺炎とは異なります。

インフルエンザに感染すると、ウイルスによって気道の粘膜などがダメージを受け、その局所にあった免疫機能が低下します。そして、局所の免疫が低下することで細菌が侵入しやすくなり、肺炎を合併しやすくなるのです。

したがって、このような細菌による肺炎は、インフルエンザに感染して回復し始めてから発症することが多くなります。

そして、進行がん、慢性の呼吸器疾患、腎障害によって透析をしている人、基礎疾患によって体力の低下している高齢者などでは、インフルエンザの発症をきっかけにして、もともとあった病気が悪化してしまうことがあります。

その結果、インフルエンザの間接的な影響によって死亡することもあるのです。

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最終更新:1/19(金) 15:13
BuzzFeed Japan