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イタリア、リバティの財政的要求を満たせずF1無料放送が消滅の危機。現在は大手スポーツ放送局が調整中

1/20(土) 21:10配信

motorsport.com 日本版

 イタリアでF1の無料放送を行なっていた公共放送局であるRAI(イタリア放送協会)は、F1オーナーのリバティ・メディアとテレビ放送に関する契約を締結できなかったため、2018年はイタリア国内でF1の無料放送がなくなってしまう可能性が生じている。

【写真】昨年のイタリアGPで3位に入賞したフェラーリのセバスチャン・ベッテル

 イタリアの公共放送局であるRAI(イタリア放送協会)は、この数十年間イタリアにおけるテレビ放送の主力を担ってきた。しかしここ数年はその力を弱め、代わってSkyイタリアが台頭している。

 昨シーズンまでイタリアはイギリスと似たようなシステムを運用しており、SKyイタリアでは全レースを放送。一方RAIは、9つのレースとそれ以外のレースのハイライト映像を放送していた。

 最近では2018年以降に向けて交渉が行われてきたが、RAIはリバティ・メディアの財政的な要求を満たすことができず、契約合意とはならなかった。これにより、Skyは今シーズンのライブ放送を行うイタリア唯一のチャンネルとなった。ちなみに、RAIはイタリアGPのみ放送を行う可能性があるとされている。

 このイタリアの状況は、フランスのそれとは正反対だ。フランスでは、2018年から民間テレビ局のTF1がF1の無料放送を行うことが発表されており、フランスGPとモナコGPを含む4レースが無料放送される予定だ。またハイライトも無料で見ることができる。

 しかしながら、RAIが契約締結に至ることはなかったものの、まだ同様の取り決めがなされる可能性は残っているかもしれない。だが主要チャンネルがその契約を締結することはなさそうだ。

 現在Skyイタリアは、彼らが所有するTV8という無料デジタルチャンネルで4つのレースと残りのレースのハイライトを放送するという契約を締結しようと動いている。なおTV8はMotoGPやサッカーのUEFAヨーロッパリーグの放送も行っている。

 リバティ・メディアはテレビ放送契約を各地域ごとに行っており、最近ではドイツのRTLテレビジョンと契約を締結している。またスペインではモビスターと、ラテンアメリカではFoxとそれぞれ契約延長を行なった。

 いずれの交渉においても重要な要素となるのは、F1が持つOTT(動画などのコンテンツやサービス)を導入するというリバティの計画である。現在有効となっている契約も現行の放送にそのような権利を与えている。

Adam Cooper