ここから本文です

EVは後回し!トラック各社がエンジンの小型化を競い合うワケ

1/20(土) 19:57配信

ニュースイッチ

環境対応への現実的な解

 環境規制の高まりを背景に商用車で電気トラック化の流れが進む中、ディーゼルエンジンの小型化(ダウンサイズ)というもう一つの潮流が強まっている。ダウンサイズにより車両の軽量化や燃費向上などが可能となる。電気トラックの普及にはバッテリー重量や充電時間、充電設備といった障壁がある。商用車メーカーは環境対応への現実的な解として、既存エンジンのダウンサイズに力を入れている。

 UDトラックスは2018年後半にも、17年に13年ぶりに全面改良した大型トラックの新型「クオン」に排気量8リットルのエンジンを搭載する。新型クオンには11リットルのエンジンが搭載されている。

 11リットルのエンジン重量は約1トンなのに対して、8リットルは約700キログラム。単純計算で300キログラムの軽量化を図ることができる。親会社のスウェーデン・ボルボは8リットルのエンジンを持っている。UDトラックスはボルボの技術を活用して、部品の共通化などで連携しながら開発を進める方針だ。

 他の商用車メーカーもエンジンのダウンサイズに注力している。日野自動車は17年、14年ぶりに全面改良した大型トラック「プロフィア」に従来の13リットルから9リットルにダウンサイズしたエンジンを搭載し、約300キログラム軽量化した。2段過給ターボと高圧・低圧の空冷インタークーラー(熱交換器)を組み合わせることで、小排気量化による動力性能の低下を解決した。

 いすゞ自動車や三菱ふそうトラック・バスも大型トラックの新型車両でエンジンのダウンサイズを図っている。電気トラックの普及には時間がかかるため、各社は既存エンジンの技術開発も同時並行で進めていく。

最終更新:1/20(土) 19:57
ニュースイッチ