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道の駅やSAで見かける「車中泊」、犯罪に巻き込まれるリスクもあるので要注意

1/21(日) 10:03配信

弁護士ドットコム

休暇を使っての遠出や宿泊費を浮かすためなどに、高速道路SA(サービスエリア)や道の駅の駐車場でする「車中泊」。この年末年始も様々な事情でした人がいるのではないか。

全国的な状況を把握するのは難しいが、国土交通省は「道の駅は休息施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています」(同省HP)としており、車中泊を歓迎する道の駅は多くなさそうだ。

「車中泊お断り」の場所で行えば、警察に通報される可能性もある。また、過去には仮眠中の女性に対する強制わいせつ容疑で男性が逮捕される事件も起きており、注意が必要。飲んだお酒が抜けずに、車中泊後に飲酒運転で検挙されたという書き込みもインターネット上で散見される。

マナーを守って、防犯に気をつければ楽しいはずの車中泊。違反した場合、どのような罪に問われるおそれがあるのか。逆に、どのような犯罪被害に遭うおそれがあるのか。自らも車中泊の経験があるという西村友彦弁護士に聞いた。

●スマホ充電や火気使用は犯罪にあたるおそれ

「車中泊が禁止されていない場所であっても、宿泊施設の感覚で利用すると犯罪に該当する行為をしてしまう可能性があります。例えば、トイレなどの電源を無断で使用してスマートフォンの充電などをすると、電気窃盗(刑法235条、245条)となるおそれがあります。

また、駐車場にコンロやバーナーなどを出し、火気を使用して料理などをすると、軽犯罪法違反(1条9号)や火災予防条例など条例違反となります。キャンプなどのアウトドア全般で共通しますが、独りよがりにならず、皆が気持ちよく利用できることを心がけたいですね」

●窓ガラスに目隠しをして、きっちり施錠はしておくべき

「反対に、強制わいせつ等の性犯罪被害も報道されています。その他にも、施錠せずに車を離れている間に車内の物を盗まれたり、施錠していても窓ガラスを割られて車内の物を強奪されたりする被害に遭う可能性もあります」

では、そのような被害に遭わないようにするためには何に気をつけるべきか。

「被害に遭う可能性をできるだけ低くするためには、人気のない場所に駐車することは避け、外部から車内の様子が見えないように窓ガラス全てに目隠しをし、きっちり施錠することは必ずしておくべきです。そして、自らの身を守るためには、危険を感じた際にすぐに車を発進させられるように飲酒は控えておくべきだと考えます」

【取材協力弁護士】
西村 友彦(にしむら・ともひこ)弁護士
京都弁護士会所属 京都大学卒(大学時代アメフト部)
弁護士は、「良くないことを取り除く」のではなく「積極的にプラスを生み出す」との信念で弁護活動を行っている。
事務所名:加藤・藤田法律事務所
事務所URL:http://lawyernishimura.com/index.php?FrontPage

弁護士ドットコムニュース編集部