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保険適用拡大で金属から「白い歯」への置き換え進む

1/24(水) 11:37配信

ニュースイッチ

歯科材料各社の技術革新進む

 歯科材料各社が大臼歯向け「CAD/CAM冠=用語参照」に対応したブロック材に商機を見いだしている。2017年12月に保険適用となり、高強度・高耐久性の新製品の投入が相次ぐ。金属価格の高騰に加え、自然な白さといった天然歯に近い見栄えのニーズも高まる中、従来の金属冠からの置き換えが加速しそうだ。

 ジーシー(東京都文京区)は17年12月に大臼歯CAD/CAM冠用ブロック材「セラスマート300」を業界に先駆けて発売した。曲げ強度や硬度など物性を高めたほか、充填剤(フィラー)の微粒子を均一に分散して微粒子の脱落を抑え、ツヤを長く保てる。

 自社の加工機で製造するタイプを対象に2年間保証を採用した。「これからCAD/CAM冠を始めようとしている技工所などでも安心して使ってほしい」としている。

 クラレノリタケデンタル(東京都千代田区)は大臼歯向けブロック材「カタナアベンシアPブロック」が1日に保険適用され、22日に発売した。独自製法により、特性の異なる数種類のフィラーを高密度に配合。高い曲げ強度と曲げ弾性率を持つことで「強い力がかかる大臼歯に使用してもたわみにくい」(営業・マーケティング本部)のが特徴だ。

 YAMAKIN(ヤマキン、大阪市天王寺区)のブロック材「KZR―CADHRブロック3ガンマシータ」も1日に保険適用され、2月1日に発売する予定だ。大臼歯に適した高強度に加え、フッ素を徐々に放出する徐放性を両立した。「虫歯菌の付着を抑制する効果などを訴求したい」(東京支店)という。

 14年4月に保険適用となった小臼歯用のCAD/CAM冠材料は保険適用以来、治療件数が増加し、浸透している。業界では「大臼歯用の保険適用で金属冠からの置き換えが顕著になる」と期待を膨らませる。松風やトクヤマデンタル(東京都台東区)なども製品化の準備を進めており、金属代替として市場の活性化が期待できそうだ。

「CAD/CAM冠」とは?

【用語】CAD/CAM冠=歯科医師・技工士がCAD/CAM(コンピューター利用設計・製造)で完成した歯の補てつ物(かぶせ物)。レジンなどの樹脂とセラミックスの複合材料が保険適用されている。14年4月に小臼歯用で適用、16年4月に金属アレルギー患者に限り大臼歯用に広がり、17年12月に条件付きで一般患者でも下顎の第一大臼歯(奥から2番目の歯)で適用となった。日本歯科材料工業協同組合の規格に適合することが条件となる。

日刊工業新聞第二・村上毅

最終更新:1/24(水) 11:37
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