ここから本文です

全世代で不足傾向のミネラル 若年層と中高年の「カルシウム欠乏」顕著に

1/26(金) 12:13配信

健康産業新聞

厚生労働省が昨年9月に発表した「平成28年国民健康・栄養調査」の結果により、日本人のビタミン・ミネラルの充足率の低さが露呈された。

健康産業新聞(UBMジャパン)

食事からの摂取が不足、解決の糸口見つからず

摂取基準からもっともかい離していたミネラル成分「カルシウム」。例えば成人男子のカルシウムの平均必要量は650mg、推奨量は800mgと定められているが、実際は430mgしか摂取できていない。骨粗しょう症リスクの高い女性でもカルシウム推奨量650mgに対して50代では摂取量478mg、60代でも539mgにとどまっている。成長期前後の7~14歳も646mgと低水準で、40代、50代は過去20年で100mg減少するなど食生活の変化が大きく影響している。

マグネシウムもどの年代も推奨量を下回り、中年男性では6割程度しか充足されていない。女性では「鉄」不足が深刻で、月経のある女性の摂取量は必要量・推奨量の7割程度だった。

ミネラルサプライヤー企業の担当者は「日本人のミネラル不足はいまだ解決の糸口が見つからないが、国民に対する啓発がなされていないというのは大きな問題。過剰摂取リスクの問題などもあり健康長寿を実現するために設けられた機能性表示食品制度の対象成分からも外れている。栄養機能食品制度が消費者の商品選択に役立っているかも不明で、抜本的な対策が必要だと感じる」と声をあげる。また別のサプライヤーは「需要が旺盛な海外向けと比べ、国内向けの販売はケタがずいぶん違う。浮き沈みは少ないがもう少しベース量が増えてもよいと思う」と物足りなさを吐露する。

ミネラルは骨や筋肉、スポーツ栄養、免疫機能、心臓機能、神経刺激の伝達、味覚、皮膚、性機能などにとって不可欠な微量栄養素。現在もこうした生理活性に関する研究は進展している半面、推奨量とのかい離は広がる一方だ。

最終更新:1/26(金) 12:13
健康産業新聞