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「敵意あおる戦争への道」Jアラート訓練に抗議 差別主義者の妨害も

1/26(金) 0:09配信

カナロコ by 神奈川新聞

【時代の正体取材班=石橋学】北朝鮮によるミサイル発射を想定し、県内33市町村で一斉にサイレン音を鳴らすJアラート訓練に反対する市民グループが25日、訓練に抗議するアピール行動を県庁周辺で行った。「危機感と敵愾心(てきがいしん)をあおり、戦争やむなしとの感情を県民に抱かせる」と、悪影響に無自覚な自治体の姿勢に非難の声を上げ、中止を求めた。

 「『神奈川県は戦争の危機をあおらないで!』市民アクション」の呼び掛けで約150人が参加し、JR桜木町駅前から県庁までデモ行進した。

 訓練は31日、県の主催で実施され、各自治体が防災行政無線で同時にサイレン音を鳴らす。参加者はデモ行進や県庁前での集会で「ミサイルが落ちてくれば頭を抱えても無意味」「県民の命を守る自治体がやるべきは戦争回避のための外交を国に求めること」とアピール。在日コリアン1世のハルモニ(おばあさん)たちが寄せた「せんそうあおるな」「意味の無い戦争はやめましょう」などのメッセージも掲げられた。

 参加者が口々に語る「訓練は怖い、憎いという感情を生む」という不安を先取りするように、県庁前には、在日コリアンの排斥と殺害を叫ぶ極右活動家らが妨害に現れ、拡声器で「訓練に反対する国賊は日本から出て行け」などと敵意をむき出しにした。川崎市川崎区から参加した男性(71)は「北朝鮮を敵とみなす訓練の実施が人種差別主義者を勢いづかせている。戦争につながる差別を行政があおっている表れだ」と訓練反対の意を強くしていた。