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関東の雪「典型的な南岸低気圧」 急発達と冷気で大雪に

1/27(土) 15:01配信

ウェザーニュース

 2018年1月22日から23日未明にかけて、本州の南海上を低気圧が通過し、2014年2月以来、4年ぶりに東京で20cmを超える積雪を観測するなど、関東地方を中心に大雪となりました。
 ウェザーニュースでは、当時の状況を振り返り、今回の大雪をもたらしたメカニズムについて分析しました。


◆交通インフラへ影響大
 高速道路では通行止めが相次ぎ、東京都内では雪の影響とみられる交通事故が800件以上発生しました。また、鉄道のダイヤ乱れや特急列車の運休が発生し、帰宅時間帯には混乱が見られました。空の便については、22日から23日の2日間で成田・羽田空港を中心に国内線の400便以上が欠航となり、成田空港では滑走路が閉鎖して約9,900人が空港で一晩を過ごすなど大きな影響が出ました。


◆積雪状況
 1月22日、ウェザーニュースには合計24,346通のウェザーリポートが寄せられました。そのおよそ半分を占める10,945通が関東地方から、約1/4にあたる6,413通が東京都から届きました。

 ウェザーニュースでは、積雪を定量的に把握するため、22日14時から23日24時にかけて「積雪の深さは?」と問いかけ、全国8,085人に定規で測っていただきました。アメダス東京の積雪深が20cmを上回った時間の積雪分布を見ると、東京湾の沿岸では5cmから15cm積雪したところが多く、沿岸から約10km以上内陸側になると15cmや20cmを超える積雪になっている様子がわかります(図左)。このように、ウェザーリポーターの報告から、都心周辺での積雪を詳細に把握することができました。
 このウェザーリポーターからの報告とアメダスやレーダーの観測データを合わせて積雪を解析したところ、関東平野では西部の内陸部を中心に20cmを超える積雪となったことがわかりました(図右)。

 アメダスによる日最深積雪は関東地方の都市部の多くの地点で記録を更新しました。東京の積雪は平成に入ってから2番目に多い23cmとなり、その他の都市でも10cm以上の積雪を記録しました。

▼1月22日の日最深積雪と平成元年以降の順位
 東京  23cm 2位
 熊谷  19cm 5位
 秩父  17cm 12位
 横浜  18cm 5位
 千葉  10cm 6位
 前橋  29cm 3位
 宇都宮 27cm 3位
 つくば 15cm 6位
 水戸  19cm 2位

 東京で20cmを超える積雪を観測したのは、27cmを記録した2014年2月15日以来、約4年ぶりのことです。2014年2月は、8日と14~15日の2度にわたって南岸低気圧の影響で大雪となっており、関東地方の内陸部の熊谷で62cm、秩父で98cmという積雪を記録しました。

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