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韓国検察 李明博元大統領を平昌五輪後に聴取へ

1/28(日) 13:59配信

聯合ニュース

【ソウル聯合ニュース】韓国の李明博(イ・ミョンバク)政権時代の複数の疑惑について捜査を進めている検察が、平昌冬季五輪(2月9~25日)の閉会後に李元大統領を事情聴取する方針を固めたことが28日、分かった。

 検察は▼李政権時代に情報機関の国家情報院(国情院)が青瓦台(大統領府)に裏金を上納したとの疑惑▼李元大統領が実質的な所有者ではないかと疑われている自動車部品会社「DAS」を巡る疑惑▼李政権時代の国情院と国軍サイバー司令部による政治関与疑惑――を捜査している。

 ソウル中央地検が捜査している国情院の裏金上納疑惑と関連しては、李政権で青瓦台総務企画官などを務めた金伯駿(キム・ペクジュン)容疑者が国情院から裏金を受け取った収賄容疑などで逮捕された。李元大統領の実兄で元国会議員の李相得(イ・サンドゥク)氏も26日に被疑者として取り調べを受けた。

 また、李政権で国情院企画調整室長だった金周成(キム・ジュソン)氏が検察の調べに対し、李元大統領との面談で国情院の特殊活動費の上納について報告したと供述した。李政権で大統領第1付属室長を務めた金禧中(キム・ヒジュン)氏も検察に対し、国情院から1億ウォン(現在のレートで約1000万円)相当のドルを受け取り李元大統領夫人の金潤玉(キム・ユンオク)氏に渡したと暴露。李元大統領夫妻は同疑惑の中心にいる。

 DASを巡る疑惑についてはソウル中央地検とソウル東部地検が捜査中だ。先ごろ、李元大統領のおいでDAS副社長のイ・ドンヒョン氏ら内部関係者を呼んで事情聴取を行い、李元大統領側に対する包囲網を狭めている。

 このほか、李政権時代の国情院の大々的な政治工作疑惑とサイバー司令部の世論工作の捜査も行われており、今後の状況によっては李元大統領への捜査が急進展する可能性があるとの見方も出ている。

 検察首脳部はソウル中央地検とソウル東部地検から捜査の進み具合について報告を受け、平昌五輪期間に李元大統領を出頭させるのは難しいと判断した。

 検察は大統領経験者が捜査の対象となる疑惑を捜査する過程で徹底的に証拠を確保し、「政治報復」との議論が起きないようすることが重要だと認識しており、時間をかけて裏付け捜査を進めるべきだと判断している。すでに平昌五輪開幕に向けてムードが高まっている中で李元大統領が検察に出頭した場合、国論分裂が起こりかねないことも考慮したようだ。

 検察関係者は「確認すべきことがかなり残っている。(現段階で)李元大統領を呼び出すと断言するのは難しく、呼び出すとしても五輪が終了し3月に入ってからになるとみられる」と話している。

最終更新:1/28(日) 14:05
聯合ニュース