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KDDI、4~12月期は増収増益 金融事業など好調で“新体制”へ弾み

1/31(水) 21:52配信

ITmedia ビジネスオンライン

 昨年末、楽天が携帯電話事業に参入すると発表。これまで3大携帯電話事業者(キャリア)による寡占で安定していた携帯電話市場で競争が激化することが予測されている。その中でKDDIは1月31日、田中孝司社長が4月1日付で退任し、高橋誠副社長が後を継ぐと発表した。

【画像】KDDIの業績ハイライト

 KDDIは今後、新体制下でどのようにNTTドコモやソフトバンク、そして楽天と競合していくのだろうか。

 田中社長は「新体制下で金融・保険などの総合的なサービスを提供する『ライフデザイン事業』を大きく伸ばし、他社にはない強みとしたい」と展望を話す。「ゆくゆくは、通信事業とライフデザイン事業が融合した“ライフデザイン企業”となるのが目標だ」という。

 高橋氏を新社長に決めた理由も、「ライフデザイン事業でさまざまな新規事業を立ち上げ、伸ばしてきた経験を買ってのこと」だという。

 楽天の動きについては、「デジタルトランスフォーメーション(DX)が加速している現代のビジネス界では、ビッグデータが重要。『楽天モバイル』が持つ約150万回線の顧客基盤だけで満足せず、さらに上を目指すのは時代の流れに即している。キャリア参入という心意気はよく分かる」と評価。

 ただ、「6000億円で設備投資が賄えるほど通信事業は甘くない。キャリアのうち、どこかの企業が協力する必要があるだろう」との意見も示した。

●ライフデザイン事業が着実に成長

 KDDIが同日発表した2018年3月期 第3四半期(17年4~12月)の連結決算は、売上高が前年同期比6.8%増の3兆7601億円、営業利益が4.9%増の8138億円、純利益が4.1%増の4906億円と増収増益だった。

 ライフデザイン事業を含む「バリューセグメント」が伸び、好決算に貢献。“強み”として着実に成長を遂げていることをうかがわせた。

 バリューセグメント単体での業績は、売上高が17.5%増の3874億円、営業利益が1.8%増の820億円。携帯電話契約者の有料サポートサービス「auスマートパス」などの会員が拡大したほか、「au WALLET クレジットカード」の利用者が増え、決済手数料収入が増加した点が業績を押し上げた。

 「au WALLET プリペイドカード」、オンラインショッピングモール「Wowma!」なども好調で、金融事業全体での流通総額は32.8%増の1兆7000億円に達した。

 1月には英会話教室などを運営するイーオンホールディングス(HD)の買収を完了。ライフデザイン事業の一環として教育事業に参入し、これまでリーチできなかった顧客層にもKDDIのサービスを訴求する方針だ。

●ピタット・フラット効果で通信事業も好調

 主力の通信事業など「パーソナルセグメント」は、売上高が7.8%増の2兆9156億円、営業利益が3.1%増の6259億円と堅調に推移した。

 昨夏からスタートしたデータ使用量に応じて月額料金を割り引く「auピタットプラン」、大容量ユーザー向けの定額サービス「auフラットプラン」が人気となり、解約率の低下に歯止めをかけたことが奏功した。サブブランドMVNO(仮想移動体通信事業者)「UQ mobile」も好調だった。

 田中社長は「auユーザーに提携企業の商品をプレゼントする『三太郎の日』を設けるなど、顧客満足度を高める地道な取り組みを行ってきた成果が出た」と説明する。

●高橋新社長体制でIoTの強化を目指す

 今後は法人向けにIoT(モノのインターネット)ソリューションを提供する「ビジネスセグメント」のさらなる成長も目指す。

 田中社長は「高橋新社長体制でIoTの強化も進め、将来的にビジネスの柱にしたい」と展望を語った。