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インフルエンザ、家庭でどう広がる? データにあらわれた意外な結果

2/3(土) 10:33配信

ハフポスト日本版

インフルエンザが猛威を振るっている。

2月2日に厚生労働省がまとめた流行状況(1月22日~28日)によると、全国の推計感染者数は前週(284万人)から減り、274万人となったものの、以前全都道府県で警報レベルが続き、1万を超す学校などで学級・学校閉鎖が広がった。

家族がインフルエンザにかかると、家庭内で次々と発症してしまうケースもめずらしくない。実際、家族間で感染はどのくらい広がるものなのだろうか。(錦光山雅子・ハフポスト日本版)

■家族のなかで感染はどう広がるのか

家族のカルテから長年感染の実態を観察している医師がいる。廣津医院(神奈川県川崎市)で小児科・内科を担当する廣津伸夫院長だ。

2001年から医院を受診した家族に、独自の調査票を配り、回答内容をもとに分析している。調査対象となった患者数は、のべ7200人近くにのぼる。

調査票では、家族構成、ワクチン接種の有無とその時期、インフルに家族がかかった日時、熱が高いのに気づいた時期や下がった時期ーーなどを詳細に聞く。

その上で、子どもを年齢ごとに「乳幼児」(0~6歳)「学童」(7~12歳)「中高生」(13~18歳)のグループに分け、「母親」「父親」を加えた各グループで比べ、家族の中でいつ誰が最初に発症し、誰にどのくらい感染していったのか、家族間の感染状況もみている。

2011年~12年のシーズンから2015~16年のシーズンの5年分の患者データから、興味深い傾向が浮かびあがった。

調査では、最初の患者になった人以外の家族の中で、最初の患者から感染した家族が占める割合を「家族内感染率」として調べてみた。

最も高かったのは、乳幼児から家族全体への感染で、976人中118人(12.1%)だった。「乳幼児」は家族の中で一番最初に発症する割合も高い。その後の感染経路をみると 「乳児 → 母親」が17.8%と、幼い子どもから移されているのは「母親」が最も多かった。次いでほかの幼いきょうだい(0~6歳)の感染率が14.5%。逆に「母親 → 乳幼児」の感染率は10.9%にとどまった。

「乳幼児の育児や看護で接触が避けられない母親が多いからでは」と廣津院長。「母親」から感染する数字の方が低いのは、その分、子どもに移さないよう、予防に励んでいるからだろうか。そもそも「母親」からのほかの家族への感染率は全体でも最も低く、4.9%だった。

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