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都市養蜂が野生のハチ減少の一因、英ケンブリッジ大

2/4(日) 9:01配信

The Telegraph

【記者:Sarah Knapton, science editor】
 英ケンブリッジ大学(University of Cambridge)の研究チームによると、屋上や庭でミツバチを飼育するアマチュア養蜂家の増加が、野生のハチの減少の一因になっているという。

 近年、都市養蜂が盛んになり、多くの博物館や慈善団体、企業が屋上などでハチを飼育している。ケンブリッジ大学で動物学を専攻するゴンザレス・バロ(Gonzalez-Varo)氏は、「ミツバチの飼育は採蜜活動だ。ミツバチを飼育することで、野生のハチその他の送粉者が必要とする花粉や花蜜を自然環境から取り除いてしまう」と指摘する。

「ミツバチは人工的に飼育された畜産動物で、豚や牛といった家畜と同じだ。だがこの家畜はあらゆる囲いを越えて飛び回り、競争と病気によって地域の生態系を破壊してしまう」

 さらに、農業問題と差し迫った生物多様性の問題が一般の理解では十分に区別されていないと主張。これは見当違いの慈善活動で助長されているという。

 研究チームのジョナス・ゲルドマン(Jonas Geldmann)博士は「送粉者の世界的減少という危機は、とりわけセイヨウミツバチに関連している」と述べ、セイヨウミツバチは飼育と農業によって補充し続けられている、数少ない送粉者の一つだと説明。「ミツバチを救うことが野生生物を救うことにはならない。セイヨウミツバチは商業的に管理された種であり、大量導入することで実際には周囲の環境に悪影響をもたらす」と指摘した。

 ミツバチの活動期間は9~12か月間で、巣から最長10キロの範囲まで移動する。研究チームによるとその結果、飼育されたミツバチが大量に「あふれ」、野生の送粉者を競争で負かしたり、花を通じて野生のハチに病気をうつす可能性があるという。

 研究チームはミツバチの飼育に対する規制強化の必要性を訴えている。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:2/4(日) 9:01
The Telegraph

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