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雪印メグミルク、家庭用マーガリン全品で部分水素添加油脂を不使用へ

2/5(月) 17:20配信

食品産業新聞社ニュースWEB

〈健康意識の高まりに対応、マーガリンの需要回復を図る〉

雪印メグミルクはこのほど、3月から家庭用マーガリン類、ショートニング全品で部分水素添加油脂不使用にし、6月から商品パッケージ上で不使用表示、トランス脂肪酸の低減に取り組んでいる文言を明記することを明らかにした。

18年春季新商品発表会で同社の板橋登志雄常務が消費者の価値観の変化に言及し、「食品は大量消費の延長線上で人と同じもの、安くて経済的なもの、定番品を買うことが主流の価値観だったが、ライフスタイルに合わせて買う、必要なら高価なものでも買う、定番商品にも新しい価値を求めるといった、こだわりの消費スタイルに転換しようとしている。加えて、寿命100歳時代など健康への関心が高まっている。今後は自分の健康によいもの、自分にとっておいしいものを、できるだけの多くの選択肢から選ぶという、消費者の要望に応える必要がある」と述べた。

続けて、マーガリン商品については「今回は健康意識の高まりに対応するため、家庭用マーガリン類、ショートニングの全ての商品で、トランス脂肪酸を多く含む、部分水素添加油脂を使用しない改良を行う。トランス脂肪酸を低減することで、マーガリン類の需要回復を図る」と述べた。

〈3月からパッケージ表示、自主的に情報発信〉

家庭用マーガリンの詳細については、乳食品事業部の石川和男氏が説明した。15年6月に米国で、18年6月以降は認可を得ないトランス脂肪酸を含む部分水素添加油脂の食品への使用禁止を発表したことにより、日本国内でもトランス脂肪酸に対するネガティブイメージが広がり、トランス脂肪酸を含む代表例として、マーガリンが注目されたことで、需要が減退していることを説明した。同社による消費者のマーガリン購入意向調査でも、13年と16年の調査を比べると、買いたい層が約9ポイント減少し、買いたくない層が約9ポイント増加したとし、トランス脂肪酸のネガティブイメージの拡散が購入意欲減少につながっていると推測されるとした。

その上で石川氏は「消費者が安心してマーガリンを使用できるように、全ての商品で部分水素添加油脂不使用に改良して、需要減に対応する。長年の製造技術を駆使して開発に着手した。独自の乳化技術、結晶化制御技術により、部分水素添加油脂不使用で、風味の良さや塗りやすさを維持した商品を開発した。また油脂加工技術、油脂配合技術により、トランス脂肪酸、飽和脂肪酸の含有量低減化も実現し、一部商品ではコレステロールゼロ表示も維持することができた」と説明した。

消費者への情報提供としては3月から、パッケージ上のQRコードからホームページに誘引し、改良内容に加え、マーガリンと健康に関する内容で安心感を訴求する。6月の米国の規制開始までは、認知度の低い部分水素添加油脂の文言を使用せずに不安を煽らないように取り組むとした。

6月からは、部分水素添加油脂の文言が認知されることが想定されるため、パッケージ上に部分水素添加油脂不使用の文言を使用して、積極的に訴求する。今後もトランス脂肪酸のさらなる低減と、マーガリンの価値向上に努め、安心・安全イメージを訴求し、市場の活性化を図るとした。

大豆油糧日報