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おじさんの「インフルでも会社休まないぞ!」の価値観、どこから来てるの?

2/7(水) 8:10配信

THE PAGE

 今年はインフルエンザが大流行していますが、インフルエンザにかかっても会社を休まないオジサンが流行を拡大させているという話が話題になっています。

 厚生労働省のまとめによると、1月15日から21日までの1週間で医療機関を受診したインフルエンザの推定患者数は283万人となりました。前週の171万人から大幅に増えており、統計を取り始めた1999年以来、最多となっています。

 2種類のウイルスが同時に流行していることなどが、感染が拡大した原因のひとつとされていますが、ユニークな指摘がネット上で話題になっています。ノンフィクションライターの窪田順生氏がメットメディアに寄せたコラムでは、風邪でも絶対に休まないオジサンが、流行を拡大させていると主張。ネット上で評判となっています。

 確かに風邪を引いても休まないというビジネスパーソンは多く、こうした人たちが感染を拡大させている可能性は否定できません。インフルエンザは空気感染するとイメージしている人が多いのですが、実際には、接触感染が多いといわれています。

 感染している人の唾液が手に付き、それがコピー機やエレベーターのボタン、書類などを経由して多くの人に付着してしまいます。人は気がつかないうちに、口や目、鼻に手を持って行くことが多く、これによって自身も感染してしまうというメカニズムです。

 諸外国の中には、インフルエンザが流行すると、書類の手渡しを控えたり、会議を延期する職場もあるとのことですが、日本ではこうした接触感染はあまり意識されていません。マスクをしていれば大丈夫と考え、無理して出社している人が多いと考えられます。

 こうしたガムシャラな働き方は日本人特有の民族性だと思っている人が多いのですが、そうとも限りません。かつての日本人はかなりユルく、時間にもルーズだったそうですが、こうした雰囲気を一変させたのは戦前の軍国主義であったと窪田氏は主張しています。

 戦中の国家総動員体制が形を変えて現代まで継続しているという話は、財務省出身の著名経済学者である野口悠紀雄氏も提唱しており、あながち的外れな議論ではありません(いわゆる1940年体制)。

 戦時中や戦後の高度成長期は、こうした画一的な行動規範が効果を発揮したのかもしれませんが、今は完全に時代が違います。個人の能力を最大限発揮できる環境を構築しなければ、高い付加価値を生み出すことはできません。風邪を引いた時には2~3日休んでもまったく問題ないくらいのビジネスモデルを構築することが、結果的に高い成長率を実現することになるはずです。

(The Capital Tribune Japan)

最終更新:2/12(月) 5:56
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