ここから本文です

“左腕王国”と化すDeNA 「偏りすぎ」の声に投手コーチ反論

2/6(火) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 昨秋のドラフトでDeNAが大学ナンバーワン左腕の東克樹(22=立命館大)を1位で一本釣りした際、「左が有利といっても、いくらなんでも集めすぎ。逆にアンバランスだよ」と他球団からはそんな声が上がった。

 2015年の今永、16年の浜口に続く3年連続の左腕1位指名。14年も同2位で石田を獲得しており、昨年はこの3人がすべて先発ローテーション入りした。今キャンプで早くも高い評価を受けている東がここに加われば、文字通りの「左腕王国」。ちなみに左腕4人が2ケタ勝利を挙げれば、球界史上初の快挙ということになる。それだけ異例といえば異例の構成で、先発ローテの6人で右腕がウィーランド、井納の2人だけということになれば、確かに「偏りすぎ」という見方もできる。

 が、木塚投手コーチはこう言った。

「(15年に)スカウトをやったから分かるけど、これだけ実力のある左腕を揃えるのは簡単じゃない。いい左がいたら取れというのは定説。今は(各球団に)左の強打者も多くなった。そこを抑えるためには、左がたくさんいても多すぎるということはない。3年後くらいに(左腕4人が)熟したときに大きな意味をなしてくると思う。今はそのための土台をつくっていかないといけない段階です」

 木塚コーチが言うように、セ・リーグにも左の強打者は多い。昨季の打率10傑(12人)には7人の左打者が名を連ね、広島の丸は最多安打、田中は盗塁王を獲得して、チームの連覇に貢献した。

「バランスが悪いと言う人もいるかもしれないけど、(石田)健太が率先して今永を、その今永が今度は浜口の面倒を見てくれる。そういう歴史というか伝統をつくってくれている。競争しながら成長していく環境になっています。左が多い分、右が手薄になったと言われないようにしないと」

 東の獲得を決めた編成責任者の高田GMは「なぁにが左腕王国だ。数が多いだけじゃないか。全員20勝してから言え」と厳しいが、左腕4人衆はDeNAの大きな武器になりそうだ。