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中邑真輔&ASUKA、史上初の快挙。「ロイヤルランブル」を制することができた理由

2/7(水) 20:30配信

VICTORY

WWEのPPVイベント「ロイヤルランブル」で、日本人初となる男女優勝の快挙を達成した中邑真輔とASUKA。この偉業の秘密はどこにあるのだろうか? 格闘技ライター・高崎計三氏が、多くの関係者に取材を敢行した。(文:高崎計三)

「ロイヤル・ランブル」で達成した日本人男女初の快挙

 1月28日(現地時間)、アメリカ・ニュージャージー州フィラデルフィアで行われたWWEのPPVイベント「ロイヤルランブル」で、日本人の選手が男女揃って優勝するという一大事が起きた。

 ……と、いきなり言われても「???」な方も多いと思われるので逐一説明すると、WWEはアメリカを拠点とする世界最大のプロレス団体。「ロイヤル・ランブル」はその主要大会の一つで、年間最大のイベント「レッスルマニア」(今年は4月8日、ルイジアナ州ニューオーリンズのメルセデス・ベンツ・スーパードームで開催)への出場権を懸けた重要なイベントだ。

 ここで行われる「ロイヤルランブル」という試合は、簡単に言えば「時間差バトルロイヤル」。最初に2人がリングに上がって試合を開始し、以後90秒ごとに1人ずつが加わっていって全部で30人が登場する(人数、秒数は年によって例外あり)。リングに上がった選手はトップロープを越えてリング下に落ち、両足が床についた時点で失格(ピンフォール、ギブアップの決着はなく、場外カウントもない)。従ってリング上にいる選手の数はその時によって変動するが、29人が失格となって最後の1人が残るまで試合が続く。

 優勝者には、レッスルマニアでの王座挑戦権が与えられる。現在、WWEは「ロウ」と「スマックダウン」の2ブランドに分かれており、「ロウ」ではユニバーサル王座、「スマックダウン」ではWWE王座がトップ王座になっているので、優勝者はどちらの王座に挑戦するかを選択することができる。

 この「ロイヤルランブル」は1988年に第1回が行われ、男子は今年で31回目。ここで優勝したのが元新日本プロレスの中邑真輔だ。日本人が同大会で優勝するのは史上初の快挙。日本人の出場自体、第6回(93年)の天龍源一郎を皮切りに、これまで6人、のべ9回しか出場がない中、中邑は初出場にしてこの栄冠を勝ち獲った。中盤の14人目で登場し、最後は元WWE王者で現インターコンチネンタル王者のローマン・レインズを排除して生き残った中邑は、観客のコールに応える形でAJ・スタイルズの持つWWE王座への挑戦を表明した。

 中邑は2002年に新日本プロレスでデビュー。トップの一人として団体を牽引し、2016年1月にWWEに移籍。4月に同団体のファーム団体にあたる「NXT」で初試合を行い、8月には同団体のチャンピオンに君臨。17年4月には一軍に昇格し「スマックダウン」のレギュラーとなり、8月にはWWE王座への初挑戦も果たした。移籍から2年、順調すぎるステップアップの末に掴んだ初優勝だった。

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最終更新:2/8(木) 12:18
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