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特殊詐欺、7年連続の増加 被害額は減少390億円

2/8(木) 15:58配信

朝日新聞デジタル

 昨年1年間に全国の警察が認知した振り込め詐欺など特殊詐欺の被害件数は、1万8201件(前年比28・6%増)で7年連続の増加となった。現在の統計の取り方になった2010年以降で最多。被害額は約390億3千万円(前年比4・3%減)で、3年連続の減少。1回当たりの被害額が少ない架空請求が増えたのが主な要因という。警察庁が8日発表した。

 東京や神奈川、福岡といった大都市圏を中心に16都道府県で件数と額が増え、被害者の7割を65歳以上の高齢者が占めた。警察庁は金融機関と連携するなどし、被害防止策を進める。

 手口別にみると、金に困った息子などをかたる「オレオレ詐欺」が8475件(前年比47・3%増)で最多。有料サイト利用料などの「架空請求詐欺」5754件(同53・8%増)、医療費や税金が戻ると偽る「還付金詐欺」3137件(同14・8%減)と続いた。これら三つの手口で全体の95%を占めた。

 金品を受け取る方法では、警察官などを名乗ってキャッシュカードをだまし取る方法が4004件と前年の4倍以上に膨らんだ。コンビニなどで販売されるプリペイドカード式の電子マネーで支払わせる方法も2914件と前年より倍増。被害者にATMを操作させて現金を振り込ませる従来多かった方法は減少傾向で、金融機関などの水際対策が強化されたためとみられる。

 検挙件数は4654件(前年比4・1%増)と3年連続の増加、検挙者数は2490人(前年比5・1%増)だった。摘発した犯行グループの拠点は過去最多の68カ所だった。(浦野直樹)

朝日新聞社