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小平奈緒にどよめき、ライバル李も「比較しないで」

2/8(木) 9:24配信

日刊スポーツ

 平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)スピードスケート女子500メートル金メダル候補の小平奈緒(31=相沢病院)が7日、本番会場の江陵オーバルで行われた記録会で、非公認ながら低地での自己ベストとなる37秒05をマークした。不参加だった五輪(オリンピック)2連覇中の李相花(28=韓国)が調子を上げてくる中、頂点を争う最大のライバルにプレッシャーを与える“先制パンチ”を見舞った。決戦は18日。2季無敗の女王が、順調にペースを上げてきた。

【写真】テンガロンハットをかぶる小平奈緒

 本番11日前、最大のライバル李相花の地元で、小平が強烈なインパクトを残した。13人が参加した記録会で2番目の郷亜里砂に0秒56の大差をつける、堂々のトップ。昨年2月に世界距離別選手権が行われた同じリンクで、1年前の自身の優勝記録(37秒13)を0秒08、低地での自己記録も0秒02上回る驚異的なタイムで好調ぶりを見せつけた。

 見守った海外メディアからどよめきが起こるレースも、本人の第一声は「すごい記録ではない」。日本でのハードな練習から4日に韓国入りしたばかりで「体のキレが戻ってくれば課題も修正される。自分の体に正直にやっていきたい」と平然と振り返った。

 3度目の五輪は、過去2大会でともに金メダルを獲得した李相花との頂上対決となる。一昨季から500メートルで24戦無敗の小平に対し、14年ソチ五輪後、慢性的な膝の痛みに苦しんできた宿敵も、ここに来て一気に調子を上げてきた。今季のW杯前半戦で最大1秒あった差を少しずつ詰め、直近の試合で見れば、小平が昨年12月末に出した37秒13に迫る37秒18を今月3日にマーク。会場も時期も異なり単純比較はできないが、韓国メディアも「復調」を大きく取り上げた。

 ライバルが猛追する中、本番に向けた“試走”でさらに上の記録をたたき出した小平。金メダルへの思いを聞かれると「勝たないといけないとは思っていない。ベストタイムが出せれば何番でもいい」とこれまで通りの姿勢を貫いた。李相花も6日に韓国メディアの取材に対し「頑張るので、あの選手(小平)と比較しないで」と笑顔でかわした。

 「女王」小平か、世界記録を持つ「女帝」李相花か-。注目のレースに向け、日本のエースは着実に階段を上がっている。【奥山将志】

最終更新:2/13(火) 18:17
日刊スポーツ