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<仙台城・大手門復元の行方>(中)代替道整 備財源壁に

2/12(月) 9:00配信

河北新報

 仙台城跡(仙台市青葉区)の大手門復元計画に、改めて注目が集まっている。市が13年前にまとめた計画は東日本大震災の影響もあって滞っていたが、昨年7月の市長選で大手門復元を公約に掲げた郡和子市長が初当選し、仙台城跡の新たな保存活用計画を話し合う検討委員会が始動した。戦災で焼失し、長年の懸案となっている街のシンボル復活の行方はどうなるのか。現状と課題を探った。

【写真】仙台空襲以前の仙台城大手門

<振動 石垣に影響>

 仙台城大手門跡(仙台市青葉区)の丁字路交差点から国史跡の仙台城跡を経て、住宅団地の太白区八木山に抜ける市道仙台城跡線(地図)。カーブが続く坂道にもかかわらず、交通量は1日1万台以上に上る。市民の生活道路であり、行楽客が行き交う観光道路でもある。

 この市道の存在が長年、大手門復元計画にとって最大の障壁となってきた。

 「大手門復元と『川内旗立線』の整備は一体で進めてほしい」。八木山連合町内会の元会長で、桜木町内会長の斎藤満男さん(79)は訴える。

 大手門の復元工事に伴い代替ルートとなる予定の「川内旗立線」は市の都市計画道路。1962年に計画決定されたが、200億円超とみられる膨大な事業費がネックとなり、川内-八木山動物公園前の約3キロで着工の見通しが全く立っていない。

 昨年12月中旬には仙台城跡線で乗用車が急カーブを曲がりきれず、中門(なかのもん)跡の石垣に衝突する事故が発生。大手門と本丸を結ぶ登城路に設けられた「貴重な石垣」(市教委)の一部にずれが生じた。

 東北学院大の菊池慶子教授(日本近世史)は「長期的に見れば、車両通行による振動も石垣にずれを生じさせる」と警鐘を鳴らす。東日本大震災による大規模な石垣崩落を挙げ、史跡保存や防災の観点から、市道仙台城跡線の在り方を考え直す必要性を強調する。

<「20億円超確実」>

 大手門復元に当たっては、道路問題と並び、財源の確保が大きな課題となる。

 仙台商工会議所などは98年策定の仙台城復元基本計画で、大手門復元に必要な工事費を約20億円と見積もった。同商議所は創立100周年(91年)の記念事業として復元を推進した経緯があり、87年の「未来の東北博覧会」の剰余金を原資にした仙台城址(し)整備基金約3億円が今も残る。

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最終更新:2/12(月) 9:00
河北新報