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高校選抜がJリーグ選抜に勝利! 選手権決勝で戦った2人のキャプテンがチームをけん引

2/10(土) 16:30配信

スポーツナビ

 2月10日、埼玉スタジアム2002でFUJI XEROX SUPER CUPの前座試合として、NEXT GENERATION MATCHが行われ、U-18Jリーグ選抜と日本高校サッカー選抜が対戦。全国4093校の代表として躍動した高校選抜が2ー1で勝利し、通算成績を4勝3分け2敗とした。

 試合2日前、高校選抜を率いる平野直樹監督(履正社)は、キャプテンに田部井涼(前橋育英)、副キャプテンに宮本優太(流通経済大柏)を指名した。それぞれ1月8日に行われた第96回全国高校サッカー選手権大会で決勝の舞台に立った両校のキャプテンだ。

 高校選抜にとって、今大会は3月末から行われる第56回デュッセルドルフ国際ユースサッカー大会に向けて、大事なシミュレーションとなった。「やればできる選手たちがそろっている」と語る田部井が、宮本との連携をより密にしてチームを引っ張っていく。2人はチーム立ち上げ当初から、「自分たちがチームを引っ張っていこう」と話し合い、行動で示してきた。平野監督は2人のことを「1つのことを言えば、3つのことを理解してくれる」と信頼をおいていた。

 この試合、田部井と宮本はダブルボランチでスタメン出場。立ち上がりはなかなかリズムをつかめなかったが、田部井は「FWが一番つらいと思うので、FWの選手に声をかけ続けた」という。そして、宮本はそれをサポートした。

 すると、ヨーロッパのチームに対抗できるようなチームづくりを目指す高校選抜が、徐々に良さを発揮し始めた。粘り強い守備から相手の良さを消し、積極的にボールを奪いにいく。26分、中盤でボールを奪うと、速い攻撃を見せる。田部井のパスを飯島陸(前橋育英)が折り返すと、中に走り込んだ高校選抜唯一の2年生、井上怜(市立船橋)が先制ゴールを決めてチームメートと喜んだ。

 全員先輩の中、2年生の井上はすっかりチームに溶け込み、のびのびとプレーしている。そこには井上自身のパーソナリティと努力、そしてキャプテン2人が中心となって作られたチームの雰囲気の良さがあった。

 その10分後には、宮本のロングスローから、ゴール前でボールを収めた飯島が追加点を奪って2-0。後半開始前のピッチでは円陣を組み、前半の入りの反省を生かし、キャプテンがチームを引き締めた。田部井はプレーでもチームの中心となり、球際では譲らず、ボランチとしてチーム全体のバランスを見ながらボールを動かし、ゲームメークした。

 試合は後半アディショナルタイムにJリーグ選抜の原田烈志(ガンバ大阪ユース)に1点を返され、2―1で終了した。田部井は試合後、「失点は本当にもったいない。そこはなくしていかないと。1点取られて負けてしまうという試合は海外で増えてくると思うので、そこは締めていきたい」と、この経験を生かすとともに、「今日は勝って自信を高められた。海外の選手を相手にしても、一歩引くのではなく、自分たちがやるんだという気持ちで戦いたい」と、自信を手にした。

「雰囲気を大事にできれば、自然とチーム力が上がってくると思うので、そこで勝負をしたい」(田部井)

 国際ユースサッカー大会で優勝を目指すチームにとって、頼もしい一歩となった。

(取材・文/Noriko NAGANO)

最終更新:2/10(土) 16:30
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