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<平昌五輪>強風、中止相次ぐ スノボ女子いきなり決勝も

2/11(日) 19:50配信

毎日新聞

 周囲の山々に風力発電施設が目立つほど風が強い地域である平昌。五輪開催に向けて強風の影響が心配されていたが、11日のアルペンスキー男子滑降と、スノーボード女子スロープスタイル予選が強風のため中止に。大会第3日でいきなり不安が的中した格好だ。

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 旌善(チョンソン)アルペンセンターで行われる予定だった男子滑降は15日に変更。これに伴い、男子スーパー大回転が15日から翌16日に移された。フェニックス・スノーパークでの女子スロープスタイルは予選がなくなり、12日にエントリーしている26人全員が出場して決勝のみ行う。

 午後1時半開始予定だった女子スロープスタイル予選は、直前の公式練習は通常通り行われたが、競技は開始時間を30分以上延期した末に中止の決断が下された。日本代表の西田崇コーチによると、練習では風の影響でジャンプ台から着地面に届かずけがをした選手もおり、「今日できるならやったほうがよかったが、安全を考え、最高の技を出すならば、もっといい状態でやった方がいい」と歓迎。メダル獲得の期待がかかる鬼塚雅(星野リゾート)も「中止になってよかった。めちゃくちゃ風が強かった」とほっとした表情を見せた。

 前日の10日、夜9時35分から行われたノルディックスキー・ジャンプ男子でも、強風の影響が色濃く出た。氷点下10度前後と冷え込む中で風が吹き付け、何度も競技が中断して試合時間が予定より1時間以上長くなり、終了時には日付をまたいでいた。

 ゲートで冷たい風にさらされてじっと待たされる選手も続出した。21位に終わった葛西紀明(土屋ホーム)は試合後、「(風の強さは)信じられない。音がすごい。気持ちがひるんでしまうぐらい」と苦笑い。百戦錬磨のベテランをもってしても「(こんな経験は)ほぼない。『こんなの中止でしょう』と心の隅で、ちょっと思っていた」と言うほど。自然には勝てないとはいえ、選手にとっては厳しい環境での五輪になりそうだ。【平本泰章】

最終更新:2/11(日) 21:58
毎日新聞