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ドローンで受刑者に「禁制品」=携帯電話、銃も―ブラジルの刑務所

2/11(日) 14:27配信

時事通信

 【サンパウロ時事】ブラジル各地の刑務所で、ドローン(小型無人機)を悪用して受刑者に「禁制品」を空輸する事件が相次いで発覚し、当局の頭を悩ませている。

 昨年来、報道されているドローン侵入は少なくとも16件。同じ刑務所が9度狙われたケースもある。

 闇に紛れて「配達」されるのは、主に携帯電話やバッテリー、コカインなど。銃が運び込まれた形跡もあり、判明しているのは氷山の一角とみられる。

 中西部マトグロソドスル州ドウラドスの刑務所では1月14日未明、ドローンが塀を越えようとしたところを看守が発見。銃で撃ち落とした。ドローンは所外に落下。何者かが「荷」を回収したもようだが、現場に残された残骸からドローンは2万レアル(約67万円)もする高級品だったことが分かったという。この刑務所では1月20日にも同様の撃墜劇があった。

 対策は発見次第、空に向かって撃つくらいしかないのが現状。州公安局は敷地を網で覆うなど対策を検討中だが、心細い予算で完全に防ぐのは難しい。当局者は「われわれが持ち込み検査を厳しくすると、犯罪者らはハイテク化で対抗してくる」とぼやいている。

 ブラジルでは麻薬組織幹部が刑務所内から外部に携帯電話で取引を指示したり、所内で麻薬を売買したりすることは日常茶飯事。面会人が監視をかいくぐって持ち込む方法が大半を占め、過去には伝書バトや猫を利用したケースもあった。 

最終更新:2/11(日) 18:57
時事通信