ここから本文です

日産「プリメーラ」(初代) 20年来のオーナーに聞く、その実際のところとは?

2/11(日) 11:11配信

乗りものニュース

欧州テイストあふれる初代、デビュー

 クルマのボディタイプは様々ありますが、それにともない、抱くイメージも人それぞれです。筆者(下高井戸ユキ:ライター)にとって、「セダン」のイメージを変えた1台が、日産の初代「プリメーラ」でした。

【写真】「プリメーラ」のインパネまわり

 1990(平成2)年に発売された日産「プリメーラ(P10型)」は、「欧州の名車に匹敵する走りの性能と、快適性を実現する」というコンセプトで開発されました。

 まず、「走りの性能」の方は、日産が1980年代後半より行っていた「901活動」による成果を投入されたものでした。この「901活動」というのは、日産が「90年に世界一の動性能を実現しよう」を合言葉に展開していた開発事業。当時発売された「スカイライン(R32型)」や「フェアレディZ(Z32型)」などともに、「プリメーラ」も高い基準を目指して開発されたモデルなのです。フロントにはダブルウィッシュボーンをベースとした、FF車としては珍しいマルチリンク式サスペンションを採用し、当時の国産車としては、随分とコストのかかった設計。ハンドリングや足回りが「欧州車っぽい」と高い評価を受けました。

セダンのイメージを変えるスタイル

「快適性」の方も、広めの室内、大容量トランクなどで満足感を得られる1台でした。特に後部座席の広さは見た目以上で、大人がゆったり座れる空間がありました。「プリメーラ・パッケージ」というキャッチコピーが、設計力への自信を物語っています。

 何より良かったのがスタイリングです。ひと目で、「あ、なんか欧州車っぽい」というラインを有しており、それまで「大人仕様」だったセダンのイメージを一新した仕上がりになっていました。実車を見た時、失礼ながら、「セダンでもかっこいいクルマはあるんだ!」と、驚いたのを覚えています。まさに、「イメージが変わる瞬間」でした。当時、その魅力に虜になった若者は多数いますが、日本レース写真家協会にも所属するフリーランスフォトグラファーの田村 弥(わたる)さんも、そのひとりです。

 田村さんが現在も所有するのは、初代「プリメーラ」の最終型、1995(平成7)年式「Tm-Sセレクション」です。「もともとコンパクトセダンが好きでしたが、いわゆる『おっさんセダン』が多い中、やっとカッコイイのがでたなぁ! と思いました」と購入を決めたそう。田村さんにとって初めての所有車で、それ以来20年以上共に過ごす相棒です。

1/2ページ