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平昌、東京は大丈夫? オリンピック開催後、荒れ放題な世界各地の競技施設

2/11(日) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

ブラジルのリオデジャネイロで夏季五輪が開催されてから約1年半。韓国の平昌では、冬季五輪の開幕が迫っている。

平昌、東京は大丈夫? オリンピック開催後、荒れ放題な世界各地の競技施設【他の写真をみる】

大会としては成功を収めたものの、リオ五輪の施設はたびたび批判にさらされてきた。選手村は「生活をするのに適さない」と言われ、セーリング会場にいたっては、競技が始まる前に、その一部が約3メートルの波によって壊れた。

過去のオリンピックを振り返り、五輪を招致する価値が本当にあるのか、疑問に思い始める都市も増えている。

大半の都市は単純に、オリンピックのために流入する選手、コーチ、ファン、メディアを受け入れるだけのインフラを持たない。最新の競技施設の建設費は膨らむばかりで、2週間のイベントに何千億円も費やすのは、賢い投資とは言えないとする学術研究もある。

開催都市にとって最悪の場合、オリンピックの競技施設は、大会が終われば全く使われることのないホワイト・エレファント ー 場所とお金の完全な無駄遣い ー になる。我々はこれを世界各地の開催都市で見てきた。

もちろん、その理由は国によってさまざまだ。例えば現在のボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボの場合、恐ろしい戦争のために、1984年に開催された冬季五輪の施設は崩壊した。他にも、オリンピック招致のマイナス面を捉えた写真は数多くある。

平昌で開催される2018年冬季五輪も、似たような道をたどるのだろうか?
(全ての写真は記事上部のリンクでご覧になれます)

2020年に東京で夏季五輪の開催を控える日本にとっても、これは他人事ではない。

2016年、ブラジルのリオデジャネイロで夏季五輪が開催された。

大会によって出たゴミの多くは、今もそのまま残っている。左に写っているのは、すでに取り壊されたメディアセンター。

リオの中心部にある、市役所やコンベンションセンター、介護施設にも近いこの場所は、健康上有害だという。

多くのオリンピック関連施設で、さびた鉄筋などが散乱している。

サッカー競技が開催されたマラカナン・スタジアム。

芝生はほぼ枯れている。

中は荒らされていて、テレビや消火器などが盗まれた。

水泳などの競技会場となった、アクアティクスセンターも荒廃している。半透明のタペストリーがはがれかけている。

タペストリーがないと、もっと荒れて見える。

施設内の水は抜かれている。ところどころに水たまりがあり、蚊が繁殖している。

外側もひどい。施設は、オリンピックが終わった後すぐに解体される予定だったが、進捗はない。

オリンピックで使用されたゴルフコースは、大半が荒廃している。3、4組のグループがプレーしていることも。

コースの建設には、約2000万ドル(約22億円)かかった。

五輪マークは市内各地に今も残っている。

オリンピック・パークから見たリオの街。

リオの選手村。何千もの部屋が空室のままだ。

この貯水槽も置き去りにされている。

セーリングなどの会場となったグアナバラ湾。

その浄化は、リオのオリンピック招致において、大きな意味を持っていた。

散乱するごみの中には、大量のオリンピックのパンフレットが。想定外の負の側面だ。

サラエボで冬季五輪が開催されたのは、1984年。

だが1990年代に入ると、ユーゴスラビアが解体し始め、内戦が勃発。

一部のオリンピック会場は、軍事施設として使われた。

ボブスレーの施設は、砲兵隊の要塞に。

激しく落書きされたコースは、今では時々BMXのレースに使われている。

開会式などが行われたアシム・フェルハトヴィッチ・ハセ競技場の前を、犬が歩いている。

競技場の壁は、雑草だらけ。

イグマン山のスキージャンプ台。今は使われていない。

観客席も草だらけ。

別の角度から見たジャンプ台。

ジャンプ台も荒れている。

割れた窓から見たジャンプ台。

かつてのフィギュアスケート場の上にあるタワーには、五輪マークが。

閉会式などが行われたゼトラ・ホール。

アメリカのアトランタで夏季五輪が開催されたのは、1996年のことだ。野球競技などに使われたアトランタ・フルトン・カウンティ・スタジアムは、1997年に解体され、4000台を収容する駐車場になった。

聖火台は、センテニアル・オリンピックスタジアムがアトランタ・ブレーブスのホーム球場「ターナー・フィールド」に名称を変えたときに移された。今日、聖火台は高速道路を所在なげに見下ろしている。ターナー・フィールドは2017年に解体された。

中国の北京では2008年に夏季五輪が開催され、2022年には冬季五輪も開催される。

かつて野球場があった場所には、サインが残っている。

野良犬が、かつての野球場の中で休んでいる。

かつてのオリンピックの「緑地」には、急ごしらえのほうきが。

元「緑地」の隣にある、五輪マークの前で記念撮影をする観光客。

サイクリングの競技会場のための駐車場は、今は運転免許の試験場として使われている。

カヤックの競技施設のサインはさびている。

そこへ、パンクした自転車のタイヤを持って現れた警備員。

左に写る3本のポールはかつて、メダルを獲得した選手の国旗を掲げていた。

BMXの競技会場。

ビーチバレーの競技施設を含め、多くのスタジアムは一般の立ち入りを禁止している。

だが、ビーチバレーの宣伝バナーはそのまま残されている。

外側のパネルは一部はがれている。

かつての競技施設の前をボートが通り過ぎる。

その近くでは、ごみも漂う。

ギリシャのアテネでは、2004年の夏季五輪開催の費用が、予算を150億ドル(約1兆6000億円)超過した。

超過分はギリシャ政府が負担したが、多くの施設は大会後、使われないまま放置されている。

選手村も今は使われていない。

市は選手村を公営住宅にする計画だった。

数千世帯が入居を申し込んだが、プロジェクト自体が頓挫した。

観客席は雑草に覆われている。

階段はさびだらけ。

カヌーやカヤックの競技が行われた施設では、オリンピック史上初めて真水ではなく、塩水が使われた。

ここも、今は使われていない。

その一部は、干上がっている。

いたるところに落書きが。

ビーチバレーの練習用コートは、荒れ放題。

遠目から見た、ビーチバレーの競技会場。

その内部は、悪夢のようだ。

もはや使えない。

雑草がはびこっている。

飛び込み競技の会場は、干上がっている。

選手村にあるプールは汚い。

そして、ごみだらけ。

少なくとも、カエルたちは住む場所を見つけたようだ。

陸上競技場は、今も一部の人々が使っている。

フィールドホッケーの競技会場。

そして、古くなった表彰台。

[原文:What abandoned Olympic venues from around the world look like today]

(翻訳/編集:山口佳美)

最終更新:2/11(日) 12:10
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