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A350-1000試験機の機内 まもなく東京へ

2/12(月) 19:41配信

Aviation Wire

 エアバスは、2月6日から開かれたシンガポール航空ショーで、大型機A350-1000の飛行試験機を地上展示した。中東・アジア太平洋地域への3週間にわたるデモンストレーションツアーの一環で、東京にも初飛来する。

【A350試験機の機内を見る】

 A350-1000は、A350 XWBファミリーで胴体が最長となる長胴型の機体。全長は73.78メートルで、標準型で66.8メートルのA350-900より6.98メートル長い。座席数はメーカー標準仕様で3クラス366席と、A350-900の325席より41席多く、航続距離は7950海里(1万4350キロ)、最大離陸重量は308トンとなる。エンジンは英ロールス・ロイス製トレントXWB-97を搭載する。

 システムの95%がA350-900と共通で、タイプレーティング(機種別操縦資格取得)も共通。主翼の後縁が改良され、メインランディングギア(主脚)は6輪のものに改められた。2017年11月には、EASA(欧州航空安全局)とFAA(米国連邦航空局)から型式証明を同時取得した。

 1月末現在、A350 XWBの受注は854機で、このうちA350-1000は11顧客が169機を確定発注。日本の航空会社では、日本航空(JAL/JL、9201)がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入する。確定発注はA350-900が18機、A350-1000が13機の31機となっている。就航予定は2019年で、777を6年程度で置き換える。A350-1000は、長距離国際線用777-300ERの後継となる見通し。

 今後数週間以内には、カタール航空(QTR/QR)への初号機納入が予定されている。ツアーに使用している機体は、3機ある飛行試験機のうち、垂直尾翼にカーボン模様の塗装が施された2号機(MSN065、登録番号F-WLXV)。3クラス295席(ビジネス40席、エコノミープラス36席、エコノミー219席)の客室が備えられており、航空会社などの関係者がが見学に訪れていた。

 シートのほか、ギャレー(厨房設備)やラバトリー(化粧室)、パイロットや客室乗務員の交代要員が使うクルーレストなども設置。試験機らしく、機体後方のエコノミークラスの区画には、機体の状態をモニターする機器も備えられていた。また、ビジネスクラスは中央の手荷物収納棚を廃した仕様で、天井が広々としている。

 この機体は昨年6月に開かれたパリ航空ショーにも出展されていたが、機内を短時間取材した限りでは、一部の試験機器が取り外された以外に大きな変更はみられなかった。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:2/12(月) 19:41
Aviation Wire