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巨大貨物室が人気のC-17 特集・シンガポール航空ショー(2)

2/12(月) 22:45配信

Aviation Wire

 2月6日から11日まで開催されたシンガポール航空ショーでは、実機の地上展示は軍用機やビジネスジェットが目立った。

【C-17の貨物室】

 世界最大規模で奇数年開催のパリ、これに次ぎ偶数年にロンドン近郊で開かれるファンボローの2大航空ショーでは、ボーイングやエアバスによる民間機の展示が目を引く。一方、世界3番目の規模で偶数年開催のシンガポールは、会場が2大ショーと比べるとかなり狭いため、必然的に大型機の展示が限られてくる。こうした事情も、戦闘機や小型のビジネスジェット、ヘリコプターが目立つ要因だろう。

 こうした中、ホノルルにある米空軍ヒッカム基地所属の大型輸送機C-17グローブマスターIII(テールコードHH-55146)は、来場者の人気を集めていた。米軍の主力戦車M1エイブラムスや、攻撃ヘリAH-64アパッチなどを搭載できる巨大な貨物室に入った来場者は、スマートフォンで自撮りをして楽しんでいた。また、2階にあるコックピット見学会も開かれ、貨物室内には行列ができていた。

 C-17はマクドネル・ダグラス(現ボーイング)が開発し、1991年9月15日に初飛行。1993年6月14日に初号機が引き渡された。最大16万4900ポンド(約75トン)の貨物を搭載し、6230海里(約1万1538キロ)を飛行できる。7740フィート(約2359メートル)の滑走路から離陸し、3000フィート(約914メートル)以下の舗装状態が芳しくない滑走路にも着陸できるように設計されている。

 エンジンは、プラット・アンド・ホイットニー製PW2040の軍用機向けF117-PW-100(推力4万440ポンド)を4基搭載。パイロット2人とロードマスター1人の乗員3人で運用する。

 ボーイングによると、C-17は現在274機が運用中。最多は米国で、12基地で223機が運用されている。このほかに英国、豪州、カナダ、インド、カタール、アラブ首長国連邦、クウェート、NATO(北大西洋条約機構)が採用している。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:2/12(月) 22:45
Aviation Wire