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離島奪回へ地雷処理装置 防衛省開発着手水陸両用車に搭載

2/12(月) 7:55配信

産経新聞

 防衛省が、離島防衛の能力強化の一環として、水際に敷設された地雷などを爆薬を投射して破壊する地雷原処理装置の開発に着手することが11日、分かった。陸上自衛隊が導入した水陸両用車AAV7に搭載する。敵に離島を奪われた場合に行う奪回作戦での活用を想定しており、平成35年度の導入を目指す。

 陸上自衛隊は3月末、離島防衛の専門部隊「水陸機動団」を長崎県佐世保市の相浦駐屯地に新設する。人員は2100人規模で、31年度までに計52両の水陸両用車を配備する。開発する地雷原処理装置は、これらの水陸両用車の上部ハッチに接続して運用できるようにする。

 離島防衛では、いったん敵の占拠を許した島に逆上陸して取り返す奪回作戦の実施も想定される。この際に用いられるのが水陸両用車で、海上自衛隊の輸送艦から発進して浜辺などから兵員を上陸させる。

 ただ、水際には敵によって地雷や浮遊機雷、障害物が配置されている可能性がある。このため離れた位置から爆薬を投射して地雷などを排除し、安全に通過できる上陸路を切り開く処理装置が必要になっていた。

 水陸機動団がモデルとする米海兵隊も同様の装置を導入しているが、形式が古く、すでに生産が終了していたため、日本国内で新たに開発することにした。防衛省は開発費として30年度予算案に約34億円を計上。33年度までに試作品を造り、試験を経て35年度から調達を始める計画だ。

最終更新:2/12(月) 7:55
産経新聞