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(社説)石牟礼さん―「近代」を問い続けて

2/12(月) 7:00配信 有料

朝日新聞デジタル

 石牟礼(いしむれ)道子さんが亡くなった。著書「苦海浄土」で水俣病患者の声をすくいあげてきた作家が告発したのは、公害や環境の破壊にとどまらない。私たちの社会に深く横たわる「近代」の価値そのものだった。
 「まずは見てほしい」。水俣を訪れる客人に、石牟礼さんはそう言って案内したという。
 悲劇を忘れさせるほど真っ青な不知火海(しらぬいかい)が美しい。そう話す人に、笑顔で「まさにそれを見てほしかったのです」と。
 恵みの海とともにあった人々の質素だが穏やかな暮らしが、いかに奪われたか。成長を最優先し欲望をかきたてる政治、科学への信頼、繁栄に酔い、矛盾に目を向けぬ人々。……本文:992文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。

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