ここから本文です

日ハム清宮はガニ股なおせる? “矯正の先輩”大田に聞く

2/12(月) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 米アリゾナの清宮幸太郎(18=早実)が「ガニ股」の矯正に取り組んでいる。力のロスを防いで、走力や走塁の向上につなげるためだ。同じ高卒のドラフト1位で、ガニ股の矯正に取り組んだのが大田泰示(27)。巨人からトレードで日本ハムに移籍し、昨季は15本塁打を放った大田に、ガニ股との向き合い方や清宮について聞いた。

 ――新人年からガニ股の矯正に取り組んだ。

「ガニ股を直すというより、自分で常につま先を真っすぐにして、真っすぐ歩くと意識している感じです。僕はO脚やX脚というより、わりと足は真っすぐだと思います」

 ――ガニ股だと、どんな問題が起こるのですか?

「体の外側に体重がかかる分、走っていても地面に力が伝わらなかったりベーランで外に膨らんだり。打撃で言えば、打者は投手に対して横で構えるわけですが、本来なら投手方向に力を伝えないといけないのに、ガニ股だと力の向きの角度が斜めにずれてスイングの力が逃げるんです」

■「時間はかかると思う」

 ――松井秀喜氏はかつて、ガニ股を直すために、母指球(親指の付け根)に体重をかけるように意識したそうですね。

「そういうことも試しました。でも、人それぞれ感覚は違うし、骨格も違う。自分に合ったものを意識するということだと思います」

 ――直すには積み重ねが大事だと。

「(苦笑いを浮かべて)でも、完全には直らないんですけどね。少しだけでも意識すればいいですけど、意識しないと戻ったりとか。小さいころからの慣れというか、癖もあると思いますから。プロ入り前から僕自身、ガニ股とか猫背とか言われていた。悪い癖を直すのはすごく難しいこと。意識してできるようになるためには、相当な練習の積み重ねが大事です」

 ――どのあたりが難しかったですか?

「体の正しい位置を意識し、それに沿った動きをしようとはするけど、スイングの速さだったり、打球の飛ばし方というのは、なかなか練習でカバーできるものではありません」

 ――天性のものもある。

「そうですね。守備は、ノックを受けたり感覚を掴んでいけば、ある程度はカバーできる。でも、飛ばす力、ミートの能力、逆方向に打つ技術というのは、その人が本来持っている部分が大きなウエートを占めるわけですから」

 ――清宮も矯正には時間がかかりますか。

「かかると思いますね。ただ、良い結果を残していれば、直す必要もないし、意識する必要もないでしょうから。それで打撃に悪影響を及ぼすならやらない方がいいとも思います。打撃については清宮は高校であれだけ本塁打を打ってきたということは、今のところは無理に打撃をいじる必要はないでしょうから」

 ――同じドラフト1位で、鳴り物入りでプロに入った立場から思うことは?

「清宮が良い選手であることは間違いない。欠点から入ってしまえば難しさというか、すぐカベにぶち当たってしまうかもしれないけど、ファイターズは結構、長い目で見てくれるというか、選手を良くするためにフォームをいじろうとか、ここがダメだから直そうという風潮はない。ファイターズに来て、それが僕自身、すごく良かったと思っています。清宮も野球に関しては気を使うことなく、自分の良さを出してくれたらと思います」