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<新幹線台車亀裂>脱線事故遺族「失望」 JR西説明会で

2/12(月) 8:30配信

毎日新聞

 JR西日本は11日、乗客106人と運転士が死亡した福知山線脱線事故(2005年4月)の被害者説明会を兵庫県伊丹市のホテルで開き、今月公表した来年度から5カ年の安全計画や新幹線「のぞみ」台車の亀裂問題について説明した。出席者からは亀裂問題を巡り「多数の異変に気付いていて、なぜ止められなかったのか」などと失望の声が相次いだという。

【写真】慰霊施設などの整備が進む事故現場=17年4月撮影

 説明会は非公開で、負傷者と遺族に分けて実施。JR西によると、負傷者と家族は58組122人、遺族は44組70人が出席した。来島達夫社長は亀裂の問題で改めて謝罪し、「安全が確認できない時は迷わず止める」などと明記した安全計画「JR西日本グループ鉄道安全考動計画」などを説明した。

 遺族対象の説明会は例年より長めの3時間23分。「部下が上司にものが言いやすい環境づくりを」「(亀裂問題で)JR東海は名古屋駅で止められたのに、JR西日本が止められなかったのは残念」など注文や落胆の声が出たという。来島社長は終了後の記者会見で「脱線事故後の取り組みにも至らないところがある。鉄道の安全に正面から向き合いたい」と述べた。説明会は12日も開く。

 脱線事故で次男を亡くした神戸市北区の上田弘志さん(63)は「各部署の連携や安全意識が低かったことが問題。安全計画を言葉だけでなくしっかりと実行することが大切だ。改めて脱線事故のことを考え直してほしい」と話した。【根本毅、山本愛】

最終更新:2/12(月) 8:30
毎日新聞