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米、南北対話の行方静観 国際制裁圧力は維持・強化

2/12(月) 7:55配信

産経新聞

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米政権は、北朝鮮が10日の南北首脳級会談で韓国の文在寅大統領に訪朝を要請するなど「融和攻勢」を強めていることに関し、当面は南北対話の行方を静観しつつ、北朝鮮の核放棄に向けた国際制裁圧力を維持・強化していく構えだ。

 韓国・平昌五輪の開会式に出席したペンス副大統領は10日、米国に戻る専用機内で同行記者団と会見。「北朝鮮が核・弾道ミサイル開発を放棄するまで同国を経済的、外交的に孤立させ続ける必要があるとの認識で米国と韓国、日本は一致している」と強調した。

 ペンス氏はまた、南北首脳級会談について「文氏から説明があった」と明かした上で、米韓が北朝鮮に厳然とした態度を維持していくことを確認したと述べ、米韓連携が緩みかねないとする懸念の一掃に努めた。

 ペンス氏は9日の五輪開会式で、北朝鮮の金永南(キム・ヨンナム)・最高人民会議常任委員長や金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正氏から距離を取り、1列前の席に日韓首脳と並んで座った。

 トランプ政権高官は「副大統領は北朝鮮との接触を回避したのではなく、無視した」と強調。また、文氏がペンス氏と北朝鮮側を引き合わせようとしたと指摘した上で、ペンス氏が文氏との会談で北朝鮮との対話を否定しない立場を示しながらも「問題は言葉でなく行動だ」と、北朝鮮に非核化に向けた具体的な行動を求めていく立場を改めて説明したと明らかにした。

 トランプ政権は、五輪・パラリンピック閉会後に延期していた米韓合同軍事演習に関し、予想される北朝鮮からの中止要求をあくまで拒否する一方、北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)技術の確立に向けたさらなる発射実験の阻止を図っていく方針だ。

最終更新:2/12(月) 7:55
産経新聞