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襲名披露で魅せた!四代目春團治、華麗なる羽織脱ぎで大名跡復活沸かせた

2/12(月) 7:00配信

サンケイスポーツ

 落語家、桂春之輔(69)が11日、上方落語の大名跡、桂春團治の四代目を襲名し、大阪市中央区の大阪松竹座で襲名披露公演を行った。2016年に85歳で亡くなった先代の代名詞であった流麗な羽織の脱ぎ方を枕で披露し、観客を沸かせた。口上では桂文枝(74)が感激して涙を浮かべた一方、桂きん枝(67)からは手荒い祝福を受けた。

 上方落語の大名跡が先代の残像とともに約2年ぶりに復活した。四代目春團治が門出の高座に上がると、慣れたとはいえない手つきで羽織をシュッと脱ぎ始めた。

 「うちの師匠は羽織を脱ぐことの美しさが評判でしたので、私も名前をもらったさかいに羽織を脱ぐことからやってみようかなと思います」

 三代目は舞踊山村流の名手。高座では本題に入る前に、両手でそれぞれの羽織の袖口をつかみ、一挙に後ろ手で落とす脱ぐ形の美しさが有名だった。この日、師匠の形見である羽織とひも、帯を身につけた四代目はトリで登場。枕で一連の所作を終えると「うちの師匠がスッと脱げたのはなで肩やから。私のようにいかつくない。これから上手になっていくと思います」と話し、「親子茶屋」を演じた。

 中入り後に行われた口上では文枝が涙。「戦友のよう。今から50年前に『鳥の会』という会を、鳥のように羽ばたけるように、いつかトリを取れるようにと作りましたが、四代目を襲名してトリを務められることをうれしく思います」と喜んだ。

 一方、きん枝は「だいぶ先輩でいらっしゃいますが、私、一回も先輩と思ったことはありません。それくらい懐の深い方」と切り出すと、過去の爆笑エピソードや歴代の春團治との対比で笑いを取った。これを見た文枝から「人のこと言われへんで。来年、桂小文枝を継ぐねんから。お返しされるで」とくぎを刺されたところで「私、これ以上は申しません」ときん枝の口上が終わった。

 「こちらに並んでいる方々は日頃お世話になっている方。お世話になっていると言っても、文枝会長には月々の手当をもらっているわけではございません」

 文枝から急に振られた口上で、上方落語協会会長の女性問題をイジリ返した春團治。先代が大きくした名前にふさわしい船出を飾った。